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06月11日-02号

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  1. 天童市議会 2012-06-11
    06月11日-02号


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    平成24年  6月 定例会(第2回)     平成24年6月11日(月曜日) 午前10時00分開議        水戸 保議長     鈴木照一副議長 ●出席議員(22名) 1番 武田正二議員   2番 水戸芳美議員   3番 遠藤敬知議員 4番 茂木孝雄議員   5番 村山俊雄議員   6番 狩野佳和議員 7番 松田光也議員   8番 矢萩武昭議員   9番 山口桂子議員10番 海鋒孝志議員  11番 木村竹虎議員  12番 赤塚幸一郎議員13番 結城義巳議員  14番 後藤和信議員  15番 山崎 諭議員16番 石垣昭一議員  17番 小松善雄議員  18番 鈴木照一議員19番 伊藤護國議員  20番 淺井健一議員  21番 伊藤和子議員22番 水戸 保議員 ●欠席議員   なし ●出席要求による出席者職氏名山本信治   市長         鈴木周宏   副市長武田 淳   行財政改革推進監   瀧口 廣   総務部長土屋 信   健康福祉部長     西澤 仁   市民部長                         建設部長(併)三瓶昭弘   経済部長       後藤秀一                         上下水道事業所長柏谷 忍   市民病院事務局長   武田 忍   消防長小川博史   総務部総務課長    沼澤政辰   教育委員長水戸部知之  教育長        酒井孝二   教育次長                         農業委員会片桐久雄   農業委員会会長    遠藤 浩                         事務局長       選挙管理委員会           選挙管理委員会齋藤浩一              後藤豊彦       委員長               事務局長元木美智子  監査委員事務局長 ●出席した事務局職員                         局長補佐兼加藤正美   事務局長       國井重則                         議事係長       局長補佐兼大内淳一              伊藤由紀子  副主幹兼庶務係長       調査係長                         庶務係兼藤澤英昭   調査係行政主査    青柳利恵                         議事係行政主査 ●議事日程 議事日程第2号             平成24年6月11日(月曜日)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問 (1)  6番  狩野佳和 (2) 10番  海鋒孝志 (3) 19番  伊藤護國 (4)  1番  武田正二 (5)  2番  水戸芳美 (6)  3番  遠藤敬知 (7)  8番  矢萩武昭 ●本日の会議に付した事件  議事日程のとおり △開議 ○水戸保議長 ただいまから本日の会議を開きます。 本日の会議は、全員出席でありますので、直ちに会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号によって進めます。 なお、出席要求による説明員のうち、奥山吉行監査委員が欠席でありますので、御了承をお願い申し上げます。 △市政に対する一般質問 ○水戸保議長 日程第1、市政に対する一般質問であります。 通告に従いまして、順次質問を許可いたします。 △狩野佳和議員質問 ○水戸保議長 最初に、6番狩野佳和議員。  〔6番 狩野佳和議員 質問席〕 ◆6番(狩野佳和議員) 6月定例会の一般質問、最初に発言いたします。民主市民クラブの狩野佳和です。 まず第1点目、行財政改革の推進について伺います。 3月の定例会において我々の会派は、平成24年度の一般会計予算について、予算の一部に疑義があり、予算組み替えの動議を出しました。それが否決されましたので、24年度当初予算には賛同できず、反対しました。 反対討論の一部ですが、2款1項6目、行財政改革の推進に要する経費8,000万円について、行財政改革を推進すること自体は賛成ですが、8,000万円の大金をかけて外部委託するということには疑義がある。まず、行財政改革推進員報酬、3人で746万1,000円です。月給20万6,000円で3人、12カ月支給の予算のようですが、勤務内容は、常勤なのか非常勤なのか、月に何回出勤するのか、1年間継続なのかという質疑に、市長が、直接人選しており、内容はわからないとの答弁。 次に、行政課題検討委託料6,500万円の使い道です。副市長は、主なテーマが10項目ほどあり、それぞれに外部に委託して課題を出していただく。道路の優先順位を決めるのに外部委託して700万円かかったことを例に、10項目で6,500万円ほどになるという計算のようですが、その金額は、普通の市民感覚では納得できません。 このとおり、我が会派では変更を求めましたが、残念ながら、予算は大多数の賛成により可決したわけです。可決されれば市長は堂々と執行できるわけですから、行財政改革をどんどん前に進めていただきたいものです。 4月16日の総務教育常任委員会において、行財政改革に関連の基本方針が出され、行財政改革推進員の3名も発表されました。それぞれに輝かしい経歴の持ち主ですが、その3人を選んだ最終的な決断の理由は何なのか。そして、3人を任命して、一体何を目的に、最終的に何を目指して働いていただくのか、説明をお願いします。 また、行財政改革推進員の業務内容はどのようなものか。現在の進捗状況はどうなのか。4月、5月の出勤日数は何日だったのか。今後は月に何日のペースで出勤していただくのか、説明をお願いします。 3月の予算特別委員会において、行財政改革推進員報酬を20万6,000円と答弁していましたが、日額2万円の日当制になった理由はなぜなのか、説明をお願いいたします。 行財政改革の推進には、当然、課題を出さなければなりません。3月の予算特別委員会において副市長は、主なテーマが10項目あり、それぞれに外部に委託して課題を出していただくと発言していましたが、10項目は出てきたのでしょうか。出てきていれば、その内容を示していただきたい。その項目のすべてにおいて、外部委託の方向は変わりないのでしょうか。 1項目700万円だったことを例に、10の項目で6,500万円の予算という、そういう発言をしていますが、本当にその金額ですべてに外部委託するのか、説明をお願いします。 2点目、天童高原について伺います。 3月に財団法人天童市牧野公社が解散し、4月からは天童高原を天童市が直接運営しています。今後は、新たな観光資源を生み出し、より多く、天童市の観光振興につながるものを考えなければなりません。 今後の整備計画、開発について、経済建設常任委員会に2回の説明があり、市民懇談会も数回開催しているようですが、今後の計画の内容は、どうもかわりばえのないものに感じられます。 産業立地室の説明では、今後2年間は天童市が直接運営し、3年目は民間委託なり指定管理委託の方向性と説明しておりますが、この2年間でどのような新企画、目玉商品で、2時間滞在型を目指すのか。以前から今後のあり方は当然考えられていると思いますが、どのようなビジョンで、方向性はどういうものなのか、市長のお考えをお願いいたします。 天童高原の交流人口を増やすには何が必要なのでしょうか。その資源が今現在あるかというと、皆無に近いと思います。とにかく目玉商品を開発すべきと考えます。 それは差別化です。特化することです。今やっていないことを全国に向かって発信する基地をつくるべきです。それが、新天童高原プロジェクトと考えます。 第1のプロジェクトですが、無農薬自然栽培農法農園里山自然農法農園)の設置です。計画では、夏場の再開発の一部に市民農園を考えているようですが、どうせやるなら、単なる市民農園ではなく、無農薬自然栽培農法農園に特化すべきと考えます。初めて聞くと、名前も長くて面倒な農業に聞こえますが、いたって簡単な農業です。無農薬、無化学肥料、不耕起で作物を育てる農法です。 名称が長いので、今後は略して里山農法と言わせていただきますが、昨今、日本の里山農法が欧米諸国でも注目されており、国連人権委員会では、アフリカの貧困国で研究、実践されており、成果を上げております。環境保全の観点からも里山農法はすぐれていると世界では話題となり、評価されております。 一方、日本の農業は、アメリカ型の市場経済主義に走り、すぐれた日本古来の里山農法を忘れつつあります。昨年の原発事故以来、自然環境保護に関心が高まっているこの時期に、日本古来の里山農法を再確認し、日本人が継承してきた里山農法を天童高原で復活させたいと考えます。 第2のプロジェクトですが、天童高原は自然豊かなところであり、風光明媚であります。何といっても最大の売りは、ここに尽きると思います。 この天童高原の運営には、自然に優しい、環境に優しい再生可能エネルギーを使うべきと考えます。今、国・県でも推進している再生可能エネルギー発電機を設置し、この天童高原内の施設の電気は、ここで生み出される自然エネルギーで賄うべきと考えます。当然、詳しく調査をしないとわかりませんが、発電が可能なのは、太陽光発電なのか、風力発電なのか、小水力発電なのか、木質バイオマス発電なのか、何ができるかはわかりませんが、大自然を有効に使えば、そのうちの何かはできそうです。天童高原の施設の電気は、自然に優しい、環境に優しい再生可能エネルギーで賄い、環境に優しい施設に特化し、県外からも観光客がたくさん訪れる、そういった基地にすべきと考えますが、市長の考えをお願いいたします。 これで当初の1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 狩野佳和議員の御質問にお答え申し上げます。 始めに、行財政改革の推進についての行財政改革推進員について申し上げます。 行財政改革推進員につきましては、行財政、経済、社会情勢等に見識を有する方から、行政課題に対する助言や提言を受け、市民の視点に立った行財政改革をより一層推進するために配置したものであります。 行財政改革推進員の選任に当たっては、社会や経済の動向について通じていることはもちろんのこと、民間経営、行財政、市民と行政の協働など、おのおのの職歴を通じて一定の分野について精通していることを考慮し、行政に対して積極的に提言をいただける人材を選任したものであります。 行財政改革推進員の業務の内容ですが、行財政改革及び行政課題について、専門的かつ幅広い見地から意見や提案を受けており、4月に1回、5月に3回の打ち合わせ会議等を行っております。今後とも、行政課題解決の進捗状況に応じて、随時、意見を聴取してまいります。 報酬につきましては、業務量に伴う勤務日数や、山形県の非常勤特別職報酬などを参考にして、月額2万円としたところであります。 次に、行政課題検討の内容について申し上げます。 本年度の行財政改革として取り組む主要な行政課題につきましては、4月にすべての課のヒアリングを実施し、課題の抽出を図り、まちづくり懇談会での御意見や市政への御提言を踏まえ、行財政改革推進員を含めた推進本部で検討を行っているところであります。 基本的な考え方として、平成24年度中に方向性を明らかにする課題については、4つの視点から取り組む考えであります。第1に市民サービスの向上、第2に主要な行政課題への対応、第3に経営の視点からの業務の見直し、第4に組織の活性化と職員の意識改革であり、現在、課題を十数項目に整理しているところであります。 これら行政課題の取り組み手法としては、すべて外部委託をするのではなく、直営で実施するものと外部委託するものとに振り分ける考えであります。 外部委託につきましては、委託により市民サービスがより向上することが見込まれるものについて委託する方向で精査しております。 なお、外部委託する場合におきましても、事業のすべてを委託するものではなく、基本的な方針を行政側が明らかにし、専門的・技術的な見地から必要とされる部分について委託していく考えであり、委託料の額についても今後精査してまいります。 次に、天童高原についての今後のあり方、方向性について申し上げます。 天童高原の整備につきましては、整備開発懇談会や市民を対象とした懇談会、地元田麦野地区の懇談会を開催する中で、多くの方々から大変貴重な御意見をいただいております。いただいた御意見につきましては、現在策定中の天童高原整備開発基本構想の中に反映させていきたいと考えております。 また、天童高原の恵まれた自然環境や景観等の特性を生かしながら、体験型講座やイベントを開催するなど、新たな魅力に満ちた、市民に親しまれる、憩いの場、健康づくりの場、そして教育の場として、天童高原の整備を図りたいと考えております。 天童高原の運営につきましては、牧野公社の解散に伴い、今後2年間は直営で運営していく考えであります。そして、この2年間の直営の中で、地域の方々や関係者の方々との協力体制を構築し、天童高原整備開発基本構想を実現するために、最もふさわしい民間組織へ委託してまいりたいと考えております。 天童高原の自然環境や景観等の特性を生かした新たな取り組みの一つとして、高原野菜の栽培等を行う市民農園を計画しており、将来的には、栽培技術の推移を見ながら、無農薬市民農園として付加価値を高めていくことも検討したいと考えております。 また、天童高原の恵まれた自然環境との調和を図りつつ、地域特性に応じた再生可能エネルギーの導入につきましては、一つの御提案として検討してまいります。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) それでは、再質問させていただきます。 順序が逆になりますが、天童高原のほうからお願いいたします。 今後の方向性、あり方について、もう少し詳しく説明していただきたかったんですが、ただいま基本構想を策定中ということであります。 それで、新たなイベント等も考えているようですが、先日5月20日には、634の松交流イベントというものが開催されました。私も、案内が来ましたので、参加させていただきました。 5月22日のスカイツリーのオープンに合わせ、高さが634メートル、そして天童高原のその634メートル付近にある松の木に「634の松」と命名し、天童高原の新たな資源として発信したようでありますが、当日、大人、子供合わせて数百人ぐらい訪れたのではないかなと思っておりますが、イベントとしてはよかったのだと思います。 ただ、これ市民の話なんですが、20日の日曜日のイベントをテレビ、新聞等で知って、当日は行けなかったと。そして、そのスカイツリーのオープンの日、22日に天童高原に訪れたそうです。オープンの日だから何かやっているのかなという安易な気持ちで行ったのか、その辺はよくわかりませんが、何だ、何もやっていないねなんて、スカイツリーは毎日イベントがあるのにここはないのか、1日だけかと言われました。 全くそのとおりだと思います。1日のイベントとしてはやっぱり成功すると思うんですが、継続的なそういったことがないといけないと思うんです。継続的な事業を本当に考えていらっしゃるのかどうか。 634の松、確かにイベントとしてよくて、その隣にも、スカイツリーの記念写真が撮れるような建物とかいろいろありましたが、それだけで新たなにぎわいなんていうことはないと思いますが、市長、ほかに何かイベント的なことを、もっと別なことを考えていらっしゃるのかどうか、お願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今御指摘のように、イベントというのは、1回限りのにぎわいというのをつくるには非常に効果的だと、こういうふうに思いますが、天童高原の将来の構想として、やはりこの位置づけを、先ほど申し上げましたように、例えばいやしの場、あるいは教育の場、市民の憩いの場とか、あるいは観光、あるいは交流の場というようなことの中で、やはり継続的に人の来ていただけるようなものにしていくということは非常に大事だと思っています。 しかし、そういうものは何があるのかということになりますと、やはり一般的によく人が来ていただける、これについても土日が多いんだろうと思いますけれども、花なんかはよく来ていただけるんですね。花を植えたり、いろんなこと。そういうようなことの中で、やはり継続的に来ていただけるような、そしてにぎわいのあるような天童高原にしていく。 なおかつ、天童高原はスキー場というのも持っておりますので、その装置管理も含めながらどうしていくのかと、こういうようなことをやはり考えていかなきゃならない。 それから、今、田麦野地区はだんだん世帯数が減っておりますけれども、田麦野地区の皆さんから非常にいろんな形の中で御協力をいただいておりますけれども、やはり田麦野地区の皆さんにそういうことの中でお願いしていかなきゃならないことはあると思うんですが、やはりこれは市民の、天童市の財産という形の中での開発構想をしていかなきゃならない、こういうふうに思っています。 そんな中で、この2年間、直営でやるわけでありますけれども、この中でさまざまな検証をしながら、最もふさわしい団体の皆さんに運営をしていただきたいというようなことを現在考えているところであります。 ぜひひとつ、にぎわいを醸し出す方法、無農薬等さまざま、今御提案いただきましたけれども、今後についても、皆さんの御意見があれば、ぜひひとつ、産業立地室のほうに御提言いただきながら、さまざまな形で、にぎわいの出る天童高原にしていきたいと、こういうふうに考えていますので、御協力をお願い申し上げたいと思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) そうですね、天童高原、やっぱりあれだけの大自然ですが、癒し、憩い、教育の場、そういったものになればいいと思います。 そこで私の提案なんですが、当然、今までどおりやったんでは交流人口は増えないと思います。やっぱりもっと別な観点から、別な方向性からその目玉商品をつくって、あ、天童市ではこういったことをやっているんだということを全国に発信する。その一つが、私が提案する里山農法なんです。まだまだ市民には浸透していなくて、理解できない部分もありますが、私が調べた限りでは、おもしろいものになるんではないかなと考えております。 まず、開発経費がほとんどかからない。市、行政は区分けをするだけで、開拓は、開拓者みずからがやるということです。開拓も楽しみだそうです。 管理の維持費、1区画どれぐらいの大きさにするかは別として、100区画すれば、年間契約料1万円ぐらいして100万円ぐらいの収入、これを運営費に充てればいいんじゃないかなと思っております。 そうしたことで、環境に配慮した農園に取り組むことで、県内外に自然環境保全を喚起、宣伝できると思います。 そして、これはやっぱり自然のほうに触れるということなので、癒し効果がやっぱりここで出ると思います。先ほど市長がおっしゃられたとおり、癒し効果。 そして、農作業には大体二、三時間滞在いたします。産業立地室の説明では、今までは30分ほどしかいなかった人が多かったと、これを二、三時間滞在型にするにはどうするべきかと考えている最中ですので、農作業をするということは、二、三時間滞在すると。 そして、スポットで訪れた人、あ、農作業やっているんだと、あ、ここはいいところだなという景観になります。 あと、家族、友人、知人で菜園をやることによってきずなが深まる。そして交流も深まるということです。 そして、これがおもしろいところが、この自然科学のおもしろさがダイレクトに感じられる。生態系を大切にするのが、この里山農法なんです。子供も大人も最初から勉強できるということで、すばらしいと思います。 利用者は、週に1回は必ず来ると思います。週末になると、当然、それぐらい来て、また、1人連れてくれば200人、2人連れてくれば300人というふうに人は増えていくのではないかなと考えております。 当然、里山農法って何だろうという方もいますので、興味ある方は、見にだけ行く人も出るんではないかなと。え、こんなおもしろいことをやっていて、じゃ、食べてみたいななんていうこともあると思います。実際に食べた方が言うには、そんなに大きくはならないけれども、味は濃いということでございます。そんなところで、そこで加工商品をつくって、そこで市場で売れば、またこれ経済効果が出てくると思います。 当然、市民農園でありますが、やはり市外の方、県内の方、そして県外の方にも、やっぱり興味があれば開放すべきだと思います。そうすることによって、県内外から交流人口が増えて、話題が広まり、観光にもつながるんではないかなと考えております。 とにかく全国的にこんなことが天童市で取り組みがなされているというのであれば、私は、結構いい宣伝になるんじゃないかと、全体の効果まで出てきていると思いますが、どうでしょうか、この里山農法なんですが、市長、よろしくお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 御提言いただいて、ありがたいと思います。 一つの考え方として、やはり天童高原を生かしていくというような、特にあそこにはでわかおりというような、栽培しているものがあるんですが、あれは純粋なでわかおりということで、あれだけ距離が離れておりますと交配はしないというようなことで、一定の純粋なでわかおりを守ることができる。そういうような地域の条件もあるわけですので、やはりそういうような特性を生かした中でやっていくと、こういうことは大事だろうと思っています。一つの御提言として伺っておきたいと思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 今、そこででわかおりという名前が出ましたが、天童高原のでわかおり、先日の634の松イベントでも格安で振舞われて、私も1枚では足りずに2枚食べてきたところでございますが、大変おいしいそばだと思います。 ただ、そばがおいしいところは県内たくさんあるんですね。そば街道というところも設定しているところもありますし、ただ単に山にガソリン代をかけてそばを食べだけに行くかというと、なかなか厳しいところがあります。それで、先ほど花もいいなんてありましたが、花だけを見に行ったって、やっぱり30分で帰ってくるんですね。その辺を考えることを、滞在型にしなければならないと思います。 そばの実が交配しないということであります。この辺の栽培と、交配しないで純粋なでわかおりができるということでありますが、そういったことで、この自然栽培をやりたい人というのは、この辺の市民農園では、隣の人が農薬を使う、肥料を使う、化学肥料を使うということで、純粋な菜園ができないということなんですね、この里山農法。ということで、ああいった自然環境に恵まれたところだからこそ、自然栽培、里山農法ができるということらしいんです。交配しない、そして、純然たる生態系を生かしてやっていくということなんだそうです。 里山農法が考えているその内容なんですが、生物多様性ということなんですね。植物自体がお互いを認め、バランスよく生育し、共存しながら繁栄するということだそうです。 これは人間社会でも同じことが言えるのではないでしょうか。人はひとりでは生きていけません。この世に同じ人は存在しません。さまざまな人間がいて、互いに助け合い、尊重しながら共存共栄し、一つの社会ができています。ただの市民農園でなく、この里山農法に特化する意義はここにあるんだと思います。 この農園、食育、環境、食料等の問題において、子供たちに体験をさせられるいい場所になると考えます。こういった、社会勉強もできて、そして、自然に触れることで力強い人間もできる、この天童高原、里山農法市民農園をつくるべきと考えますが、どうでしょうか、市長、お願いします。
    ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 これは、整備懇談会の席上でもそういう御提言をいただいているようでございました。そういうようなことでございますので、さまざま検証をしていく必要があると思います。今の御提言のものについても、今後検証していく必要があるんだろうと思います。 と同時に、先ほど申し上げましたように、場所にもよりますけれども、スキー場の装置管理という部分もございますので、その辺との兼ね合いも含めていろいろ課題もあろうかと思いますけれども、今後、この2年間の中で検証していきたい、こういうふうに考えております。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 東京スカイツリーがオープンしたわけです。そこで今話題になっているのが、634メートルで栽培されたバナナ、高地バナナ、極撰バナナと言っているようですが、それを使ってタルトをつくっているんだそうです。そのタルトというのが、25センチのホールで5,985円、これ人気があって、すぐ売り切れるということなんですね。 高地バナナは前からあったんですが、この634メートルでつくったバナナを使ったお菓子で、それが名物になって売れているということなんですね。天童高原でも、同じ634メートルでつくった、里山農法でつくって高地野菜だということでまず売れるんじゃないかなと私は思います。 ただ、これはただの高地野菜じゃだめなんです、やっぱり。無農薬で、無化学肥料で、やっぱり自然栽培でした、この特化したものだから飛びつくんですよね。変わったものでないと飛びつかないと思うんですね。 その辺は、やっぱり開発するに当たっては、私は、すばらしい、いい材料だと思います。市長の答弁は、もう何回聞いても、いろいろ検討するにしかならないんでしょうが、ぜひともこれを検討していただきたい。私が考える里山農法634高原野菜菜園ということですので、ぜひともよろしくお願いいたします。 そこで、この取り組みが注目されることになれば、多くの見学客、観光客が訪れるようになります。その人たちが、この天童高原の施設、大自然で自然豊かだけれども、電気はやっぱり普通の電気を使っていて、その一部はやっぱり原子力なんだななんていうことでは、都会の人は冷めてしまうと思うんです。そこで、自然に優しい再生可能エネルギーを使用した施設にすればいいんじゃないかなと考えております。 今回の補正予算では、消防庁舎に太陽光発電を設置するようです。1,800万円ぐらい県から来てやるようなんですが、これは当然、国・県からの助成を受けてのなんですが、これは私が調べたところによりますと、4年間継続されるんではないかなというところであります。天童市においても、この消防庁舎のほかに、ほかの施設も考えているんではないかなと思います。 ただ、これを設置するに当たっては、まず第1に、防災拠点施設の導入が大前提だということになっております。 天童高原は、残念なことに、防災基地、防災拠点にはなっておりませんが、天童市の考え方次第、防災拠点も含めた基地にして新たにやっていくというんであれば、この助成金を使って発電設備をつくることも私は可能だと思っております。 やはり大自然を生かしたその電気を起こす、そしてそこで無農薬栽培の里山農法でやっているということで、やっぱり自然を武器にした天童高原にしなければならないと思います。 どうでしょうか、この発電設備などを考えていただけないでしょうか、よろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 この天童高原は、県立の自然公園条例というようなものの枠の中にあるわけですけれども、県においては、この自然の環境に過度な負担をかけないような状態の中で再生可能エネルギーを考えていくと、こういう方向でございます。そういうような中では、検討する余地は十分あるんだろうと思います。 いずれにしましても、さまざまな、今言いましたような課題の中で整理をしながら、今、御提案には、非常にストーリーのある御提案だったと思っています。やはりそういうストーリーのある中で活発な交流をしていくということは大事でございますので、そういうことも含めて、懇談会等の席においても検討させていただきたいと、こういうふうに思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 県立自然公園も含まれているということなので、県とも相談しながらやっていける、やっていかなければならないことなんでしょうが、私的には、例えば、天童高原に訪れた、ああ、すばらしい景観だというときに、大自然豊か、おお、風車が回っているじゃないかなんていうのは、すばらしい景色になるんじゃないかなと思っております。風が自然の風で、大自然で電気が起きている、これはすばらしいなんていうことにまずなると思います。 あと川、近くに川があるかどうか、少し離れてしまうんでしょうが、やっぱり川を利用した小水力発電、水車で電気が起こるなんていうことはまずすばらしいことだと思うので、その辺を散策コースにして、大自然豊かな天童高原で、電気、ここの施設はこの電気で賄っていると。多少はやっぱり足りなくなって、普通の電気でしなければならないこともあると思うんですが、そういった方向で、電気がここで起きているんだなんていうことになれば、観光客、見学客も私は増えると思います。 どうでしょうか、発電設備、前向きに検討するというのはいかがでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今の提案も含めて、前向きに検討ということを求められているわけですけれども、課題を整理しながら、御期待にこたえられるような検討となるかわかりませんけれども、検討させていただきたいと、こういうように思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) ぜひともこの里山農法、そして発電設備とのセットでやっていただきたい。天童高原は、風光明媚、大自然、本当に自然豊かなところでございます。このセットでこれからの新たな観光資材になっていけばいいんではないかなと思っております。 ちなみに、この里山農法のうんちくを少し語りますが、里山農法は、今から150年前まで、明治時代以前まで日本で行われた普通の農業だそうです。縄文時代から2000年間続いたと言われる農法だそうです。そして明治以降は、西洋の農学が入って、金肥、金肥えといいますか、そういった元肥指導を仕入れてしたのが文明農業、そして戦後は、アメリカ型の化学肥料を使った市場経済主義的な農業になってしまったということになりますので、日本人は原点に返る必要があるんではないかなと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 それでは、行財政改革について質問いたします。 先ほど説明がありました。実際、この3人の方、すばらしい経歴で、それぞれに活動している方で、いいと思うんですが、実際、この方の出勤日数、4月で1回、5月で3回という報告でした。当初、20万6,000円で、それ毎月払うんだということで、700万円の予算だったわけですが、こういったことになると、6月、7月もこの数回程度の出勤になるんでしょうか。 いわゆる日当、先ほど市長は間違って月2万円なんておっしゃっていたようなんですが、日当2万円だと思うんですが、日当2万円で、3回で6万円なので、今までの20万6,000円よりも格安になると思います。かからないでやっていただけるんだから、それはそれでいいことなんですが、どうなんでしょうか、そうすると見込み的に経費はかからなくて済むんでしょうか、よろしくお願いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 月給制から日当制に変わったというようなことの中で、変更があったということで、先ほど説明させていただきました。これについては、慎重をもう少し期さなきゃならないという御意見もあったようでございますけれども、それは謙虚に受けとめたいと思いますが、県のほうでも日額制への異動とかと、あるいは、この中で推進員の皆さんのほうからもそういうお話を出していただきました。そういうようなことの中で決定をしたということでございます。 また今後については、3回になるのか、4回になるのか、5回になるのか、時々の課題によってございまして、定かではありませんけれども、できるだけ効率よく来ていただいて、今後対応していきたい。 今後についての費用についての額については、今、幾ら幾らということを申し上げることはできません。先ほど月額と言いましたが、日額2万円でございますので、回数によって変わってきますから、そういうようなことの中で、これについても十分調整をしながらやっていきたい、こういうように思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 日当、日額2万円とすると、月に10日出勤して20万円になるわけですが、それ以上になると前の月給のほうがいい、それ以下になると日当2万円のほうがいいということになるんでしょうが、でも、日当を、朝から晩までいるわけじゃないのに2万円は高いんではないかなという市民の声もあります。 それぞれにすばらしい経歴なので、それなりの成果が出れば、私は高くはないと思いますが、しかし、この当初の日額20万6,000円からここまでなったということは、私は、この予算計上の仕方がちょっと甘いんじゃないかなと思うんです。その辺、どう考えていらっしゃるのか。 先ほど、10の項目が出たのかという質問に対して明確なことがないんですが、4つほど項目が出ました。市民サービスの向上であるとか、収納政策云々、経営の管理の面、そして組織の活性化等、4つ大きな柱があるようですが、10の項目で、1項目700万円、そしてそれを10件頼むから6,500万円ということは、じゃ、なくなったということでよろしいんでしょうか、お願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先ほど申し上げましたように、直営でやるべきもの、あるいは外部委託をしたほうがより効果の上がるもの、これらにもう少し区分けをしながらやってまいりたい。 今、十数項目の課題を整理中でございますけれども、これらについて、外部委託、あるいは内部でやる、これらについても今さまざまな角度から考えているところでございまして、この6,500万円については、今後、額の決定があるわけでありますけれども、調整をしながら、できるだけ、基本的にはこの行財政改革というのは、全職員が主体性を持って参加をしていくという形をとりたい。その中で推進室の役割というのは、工程管理、あるいは進捗管理とか、そういう部分でさまざまな作業をしていただくわけですけれども、基本的には、全職員が主体的に、特に部課長を含めて主体的にかかわりながら進めていくと、こういうことでございますので、先ほど申し上げましたように、外部委託するにしても、我々の考え方をしっかり申し上げながら外部委託をしていくと、こういうことでございますので、額については、そういうことでよろしくお願い申し上げたいと思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 3月の予算委員会で副市長は、あの青い冊子が1項目ぐらいで700万円かかるんですよと、これが10項目あるから大体6,500万円かかりますと発言しているんです。副市長、その方向で間違いないのかという、私、確認しているんですが、外部委託するものとしないものがあるということは、間違いなくこれは予算的に減る、10項目は外部委託しないということで理解してよろしいんでしょうか。その辺、はっきりお願いします。 ○水戸保議長 鈴木副市長。 ◎鈴木周宏副市長 委託料6,500万円を十数項目ですべて使い切るのかということでございますけれども、先ほど市長が御答弁申し上げましたように、職員のほうでやるべき、直営でやるべき事業につきましては、外部委託に回すことなく、あるいは外部委託をすることによってより市民サービスが向上されるというふうに判断するものについて、事業内容を精査しながら進めてまいりたいという考え方でございますので、予算額6,500万円いただいておりますけれども、その中での各事務事業については精査をして進めていきたいという考え方でございます。 以上です。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 恐らくこの推進員とこの検討委託料は、額ががったり、私は減るものだと思います。予算をやっぱり計上するに当たって、もっとしっかりすべきだと思うんです、半年、1年かけて。それが、私は、当初の予算の出し方だと思っております。 そこで、この推進員の3人は、すばらしい、それぞれ人間なんですが、その中に、これは市民の間で話題になっているんですが、お一人が、天童市の入札に参加している人がおります。今年度落札しているかどうかは、私は定かではありませんが、昨年度は八幡山の1万平方メートルの新型ステンレス貯水池、この工事を落札した共同企業体の方ですが、こういう方が入るのは好ましくないと私は考えますが、市長はどのように考えているのか、説明をお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 これについては、山形県の行財政改革推進員の委員についての委嘱の際、学識経験者、産業経済関係者、行政経験者などの区分をしておりまして、本市の企業の経営者、あるいは大手の役員の方、今回なっているわけですけれども、私は、そういうような観点から考えますと、問題はないと、こういうふうに思います。 ○水戸保議長 狩野佳和議員。 ◆6番(狩野佳和議員) 問題なければ何をしていいということではないと思います。瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず、市長も、我々議員も、行政も、市民に誤解を与えるような行い、疑われるようなことはしてはいけないと思います。私はそう考えております。ぜひとも、いいように、すばらしい市政にしていただきたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で狩野佳和議員の質問を終了いたします。 △海鋒孝志議員質問 ○水戸保議長 次に、10番海鋒孝志議員。  〔10番 海鋒孝志議員 質問席〕 ◆10番(海鋒孝志議員) 2番手を賜りました海鋒孝志でございます。 3月定例会、久しぶりの市議会でございました。一般質問にも非常に年がいもなく気合が入り過ぎまして、質問項目も欲張ったところでございましたが、言葉にもあらわれまして、山本市長にエールを送ったという新聞記事になったぐらいでございました。市民からは、いつから芳賀関連事業の推進派になったのかという声もいただいたところでございました。 私は、さきの市長選挙の争点でもございましたが、巨額の貴重な税金を投じる事業でございますから、今となっては、将来、あの事業は失敗だったということは許されないと、そんな大きな責任と義務があるということを、市長や職員の皆様方、そして、ともに責任を持つ議員各位にしっかりと理解していただく必要があるという思いの言葉でございました。決して市長選で敗れたこだわりや怨念ではございません。立場が変わっても天童市を愛するという思いでの発言であることを御理解いただきたいと思います。 言いわけがましいことはやめにいたしまして、今回は、規定路線だったと思いますが、市長再選という記事が先週末に山新に掲載されました。市長の行政手法、事業の目的と市政運営、経営、それらの考え方について3つほど質問をさせていただきます。 まず、市長の行政手法、考え方についての質問でございます。 どこの自治体でも、総合計画を策定し、まちづくりの指針としております。もちろん天童市でも、振興審議会、議会、まちづくり市民会議、そして市民アンケート、まちづくり懇談会、さまざまな市内各界各層の提言を反映させた形で、庁内ですばらしいこの総合計画というものがまとめられるわけでございます。 この22年度に策定されました第六次総合計画でございますが、3年目の今年度、先ほど狩野議員からの質問がございました、行政改革推進費用として8,000万円を計上して、課題や施策の外部委託と改革推進員によるアドバイスをいただくということで、予算化がされました。 改革推進員の3名は、市長の指名ということで委嘱をして、さらなる行政改革を目指すとしておりましたが、これは、市長在籍3年半の経験から、これまでの総合計画で打ち出した構想や施策展開では納得できないということだろうというふうに思うのであります。全国の自治体や近隣市町村を見渡して、天童市がどういう立ち位置にあるのか、あるいは天童市の将来をどういう形にしたいのかを考えてのことだというふうに理解をさせていただきます。 天童市の現状を踏まえて、将来の姿をどのように描いているのかをお伺いいたします。 市長は昨年末あたりから、市職員の意識改善がなかなか思うようにいかないというようなことを嘆く発言をされておりました。こういったことが3月議会でも議論になりましたが、行政課題検討として、外部委託や行政改革推進員の制度導入ということになったのではないかというふうに思っております。 職員は市長の貴重なスタッフでございまして、そのスタッフを生かすのはトップの大きな仕事でございますし、責任であることは明らかでございます。市長の考える職員の意識のあり方、これまでにどのような意識改革についての指導を行い、そしてその結果はどうなったのか、いろいろおありかと思いますが、経過についてお示しをいただきたいというふうに思います。 8,000万円を投じて市長が目指しているのは、第六次総合計画を超えるような、天童市の発展と市民生活向上ということになるわけでございます。そのための市政改革と職員の意識について、何が必要で、今後どのような取り組みをされるおつもりか、市長の行政手法と考え方について御所見をお伺いいたします。 次に、古城地区整備事業と芳賀土地区画整理事業推進の目的と達成後の姿についてでございます。 事業は、その出来栄えを見て、よくできたということではないというふうに私は思っております。企業でもどこでも、投資には、費用には効果がつきものでございまして、民間出身の市長は、当然そのことを十分理解をされていらっしゃるかと思います。 天童公園の愛宕沼の改修が、今現在進められております。土地、建物、沼の権利等々を譲り受け、そして工事費数億円をかけて、きれいに整備をするわけでございます。成果を期待するのは当然でございます。きれいになったという成果ではございませんで、出来栄えではなくて、舞鶴山を生かすための考えがあってのことだというふうに思います。 私も、舞鶴山にケーブルカーをこちらから通したらいいんじゃないかなんていうことも、前、申し上げたことがございましたが、舞鶴山の活用を、どのような構想をお考えか、改めてお伺いいたします。 また、その天童公園愛宕沼の開発の件については、一市民から、愛宕沼に、ポイントポイントに小島、浮き島をつくって、そこに橋をかけて、夢の浮き島という、その散策路をつくったらどうかというようなアイデアも出ました。どうせきれいにするんだったら、もっとアクセントのある、そうしたことをしたらどうかと、私もなるほどなというふうなことで思っておりますが、市長はどのようにお考えかをお尋ねいたします。 次に、芳賀の新駅大型商業施設の進捗状況について伺います。 新駅については、先の経済建設常任委員会で、総費用が、以前の報告と同じ5億円弱、四億四、五千万円だったと思います。報告がございました。JRの最終決定を期待していたわけでございますが、至っていないようであります。 県議会の行政視察で、天童市の芳賀土地区画整理事業組合に視察に行かれたということが、森谷県議の議会報告に出ておりました。それによれば、8ヘクタールのイオンの土地契約が結ばれたというふうに書いてございました。 いろいろまだ換地の部分とか問題で、全部の適用というか契約には至っていないということも聞いておりますが、この芳賀区画整理事業については、その県議も申しておりました、天童市の命運がかかっているということでございます。成功を期するための隠し玉であったはずでございます。そして秘策でもあったと思います。その新駅構想と大型商業施設の動向には、多くの市民が注目をしております。 区画整理組合の事業ではあるものの、最大限の支援をするというふうにお約束をしている市の責任として、しっかりとその状況を把握して、議会を通じて、市民への責任の中で随時情報提供する義務があると考えております。同事業の進捗状況についてお伺いいたします。 また、芳賀地区の埋め立ての雨水対策といたしまして、雨水調整池設置計画がございました。1万2,000平米でしたが、それの倍以上の計画が今回新たに示されまして、区域外に土地を求めて、貯水容量も増やすという変更が今回ございました。報告がございました。 当初計画がこれは甘かったのか、それとも失敗だったのか、その経過と理由についてお示しをいただきたいと思います。 芳賀の土地区画整理事業は、28年度でしたか、完成後、1,300戸の住宅が建設され、そして4,000人がその地区に定住をするという計画でございます。山形市など周辺の他市では、保留地処分が順調でないようにも聞いております。人口計画どおりに進んだ場合、固定資産税やら市民税、住民税も大変期待をされるわけでございますが、投資額と税収の試算のもくろみ等ももちろんあるかと思いますので、ぜひお示しをいただきたいと思います。 計画が達成された後、天童市は大きく町並みが変わるというふうに考えます。天童市の将来のまちの姿をどのように描いているのかについてもあわせて、市長のビジョンをお示しいただきたいと思います。 最後に、県に対する重要事業要望書についてでございます。 これまで市の重要事業要望書については、そのほとんどが、社会資本の整備、インフラの整備でございました。今回も25年度の要望書には、全部がインフラの整備というふうになっておったようでございます。 それはそれで結構でございますが、そのインフラ整備で県の補助金、補助をいただいたとしても、維持修繕費には、当然、市の持ち出しが必要になってくるわけでございます。これも重要でございます。 それも検討としては十分に考慮しなければいけない内容でございますが、それにも増して、今の社会、高齢者3経費といいますか、年金は除きましても、介護保険と医療保険、これらの持ち出しが、日に日に、年々増えてきている現状で、これも3月議会で取り上げましたが、市でもほうってはおけない重要な課題だというふうに思っております。 これらの要望については、山形の広域行政協議会がまとめて出しておったというふうなこともあったようでございますが、それが昨年末に廃止になりました。 今回、この25年度の要望書をする段階で、本来ならば、その今までハード面だけで要望してきたことを、ソフト面にシフトを変更、全部とは言わずとも、変更をすべきではなかったのかなというふうな思いでございます。 今回は、まずは、それはよしとして、今後、県に対する要望、県を通じて国に対する要望等については、介護保険の仕組み、システム、法律等々についてしっかりと検討して、県に、こうしたらどうかと、こういうふうにしてくれというふうなことを、思いを伝えるということが、天童市の健全財政を確保しておくにはぜひとも欠かせないことだろうというふうに考えておりますので、その辺について市長の御見解をお伺いして、1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 海鋒孝志議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、市長の行政手法と考え方についての天童市のまちづくりの方向性、あり方について申し上げます。 本市のまちづくりにつきましては、平成22年度からスタートした第六次天童市総合計画に基づき、各施策を積極的に展開してまいりました。平成24年度は、前期3年目の区切りの年度を迎えており、計画中間の検証作業を行ってまいります。 今年度実施する行財政改革の中で検討を行う行政課題を、総合計画後期における重点課題と位置づけ、将来都市像の実現に向けて、各施策を積極的に実施していくことで、市民サービスの向上を図ってまいります。 また、県都山形市に隣接している優位性を生かし、村山都市圏の中で自立的に発展してきた経過を踏まえ、昨年締結した山形市との定住自立圏形成協定に基づき、各施策を広域的に取り組み、圏域への定住促進を図ってまいります。 そして、山形県全体の発展に貢献するため、近隣市町との広域連携を保ちながら、にぎわいのあるまちづくりを推進してまいります。 次に、職員のあるべき姿について及び市政改革、職員の意識改革についての今後の取り組みについて申し上げます。 少子高齢化、地方分権の進展など、社会経済環境が大きく変化する中で、市民の行政に対するニーズはますます複雑多様化しており、よりよい行政サービスを提供し続けていくために、職員は、行政のプロとして、時代の変化に的確に対応しなければならないと考えております。 市民のニーズを把握し、的確に対応するためには、接遇やコミュニケーション能力の向上が重要であります。 私は就任以来、市役所改革の一つとして職員の意識改革を掲げ、市民はお客様であるという意識を徹底して指導してまいりました。日ごろから、市役所を訪れたお客様には丁寧な対応を心がけ、気持ちよく御利用いただけるようにするため、管理職の率先垂範によるあいさつの徹底に努めているほか、接遇マニュアルを作成し、全職員に徹底するよう指導しております。 また、すべての階層別職員研修において、私と職員との直接対話を通して接遇の重要性を説き、意識改革を図るとともに、コミュニケーション能力の向上に努めてまいりました。 しかし、市民の皆様や議員の皆様方からは、まだ改革が十分でないと御指摘をいただいております。 このため、本年度進めている新たな視点での行財政改革の中で、職員の意識改革をスピード感を持って行うために、外部の専門的機関に、研修体系の見直しや接遇研修、管理職研修などについて協力をお願いし、人材の育成に努めてまいります。 次の世代に引き継ぐ、財政基盤の安定した基礎自治体としての天童市を市民の協働で確立するため、このための行財政改革を断固たる決意で実行してまいります。 次に、事業推進の目的と達成後の姿についての古城地区整備事業について申し上げます。 市街地のほぼ中央に位置し、本市のシンボルとなっている舞鶴山は、多くの市民から親しまれ、また、最も重要な観光資源の一つであります。 今回の舞鶴山の整備方針は、温泉街から鍬ノ街のわくわくランド、天童公園、さらに舞鶴山西側の古城西地区と連携し、回遊して散策できる主要施設をリニューアルするものであります。 平成20年度から国の社会資本整備総合交付金事業を活用し、舞鶴山の整備を含めた天童古城地区全体の総事業費は9億2,000万円、補助率は40%となっております。 現在はまだ整備中でありますが、これらの施設を整備することにより、市民はもとより、観光客より親しまれる憩いの場となり、さらなる交流の促進を期待しているところであります。 御提案の施設整備につきましては、整備後の沼の計画水深は、深いところで1.5メートルを超え、転落事故の危険性が心配されるため、水面上を横断する施設は計画しておりませんが、水辺周りの整備として、水深の浅い張り出しデッキを計画しております。 また、沼の周囲には桜の木を植栽し、幅の広い園路を計画しており、市民や観光客の皆様から散策を楽しみ親しんでいただけるよう、整備を進めてまいります。 次に、芳賀土地区画整理事業について申し上げます。 新駅構想につきましては、昨年度、基本計画調査をJR東日本仙台支社に委託し、3月末に成果品を受領いたしました。調査の結果、要望箇所に新駅を設置することは技術的に可能であるとの判断が示されております。 新駅設置が実現するためには、JRが駅を新設すると決断した後、国土交通大臣の認可が必要となります。公共交通網の充実という観点から、県にも概要を説明し、要望活動の後押しをしていただいているところであります。新駅設置については、早期に決断していただけるよう、引き続きJRと協議を進めてまいります。 大型商業施設につきましては、出店を予定しておりますイオンモール株式会社と芳賀土地区画整理組合との間で、保留地売買の契約が本年3月末に締結され、また、仮換地の部分についても各地権者と賃貸契約を結んだと伺っております。イオンモール株式会社では、芳賀地区を全国の出店候補の一つとして位置づけており、現在は出店時期についての区画整理組合と協議を行っていると伺っています。 区域外への調整池拡大につきましては、芳賀地区と長岡地区の雨水を受け入れるための防災調整池を、天童市が実施主体となり、芳賀地区の西側に整備しようとするものであります。 芳賀地区には、天童南部地区や長岡地区の雨水が流入しておりますが、区画整理事業で整備する調整池は区域内の雨水に限ることとされておりますので、開発前と同様に、そのまま倉津川へ流す計画としておりました。 しかしながら、東日本大震災の発生以後、行政として、災害に対するリスク管理が重要な課題となっております。市民の関心も非常に高くなっております。災害の少なかった本市においても、昨今の異常気象により、たびたび大雨に見舞われ、床下浸水や河川の増水など、水害の発生が懸念される箇所が見受けられます。 このようなことから、天童市全体の雨水排水計画を見直し、整備を予定している芳賀地区の調整池を再検討することとしたものです。 芳賀地区における将来的な市の税収につきましては、土地区画整理事業が始まった平成19年度から平成22年度までの評価額に基づく固定資産税、新たな居住や立地による個人市民税及び法人市民税により、推計で年約5億円を見込んでおります。 本市の市街化率は94%を超えており、市街地にまとまった土地がない状況にあります。芳賀地区は、天童市に住みたいという方々の受け皿として、また働く場所として、さらには週末に家族で楽しみながら過ごすことのできる場所として、魅力ある新たな市街地が建設されるよう進めてまいります。 次に、重要事業要望についての、ハード面の要望からのソフト面へのシフトについて申し上げます。 市の重要事業要望活動につきましては、市単独での要望活動としては、県内の他市町村に先駆け、長年、市議会議長と市長の連名で県知事に対して行ってきた経過があります。海鋒議員御指摘の介護保険制度や国民健康保険制度など、各自治体に関する制度的な事項につきましては、昨年度までは山形広域行政協議会を通して県へ要望してまいりました。 国に対しては、県が取りまとめております「国の施策等に対する提案」の中に提案事項として盛り込んでいただいております。 さらに、県市長会や東北市長会、全国市長会においても、各自治体に共通する制度的な事項について、各団体を通じて国に対し要望を続けてきたところであります。 本市の発展にとって、ソフト面の制度の充実は重要なものですが、同時にハード面での基盤整備もまだまだ必要でありますので、どちらを優先するということではなく、必要性について見きわめながら、今後とも要望活動を実施していきたいと考えております。 ○水戸保議長 海鋒孝志議員。 ◆10番(海鋒孝志議員) 人口減少社会が続いておりまして、限りあるパイだと思うんです。芳賀のほうに1,300戸4,000人の定住人口を持ってくるということについては、大変、限りあるパイを奪い合う形になるということでございます。 どこの市町村でも、工業団地の造成による雇用の促進と、各種のイベント、ゆるキャラ、B級グルメ、ブランドづくりと、観光シーン発信を常にやりながら、定住作戦に日夜、日本中がしのぎを削っているわけでございます。まさに弱肉強食の自治体間戦国時代だというふうに思っておりまして、この施策の展開、戦略が成功した自治体のみが生き残り、後はさらなる人口減少と過疎が待っていると、こういう時代になってきたと。 そんな中での今の芳賀土地区画整理事業でございますので、今話がございました駅についても、この前の中間報告書を読ませていただきましたが、まとめとしては、非常にわかりにくい言葉でおさめられておりました。 市の都市側が行うべき検討課題についても、既に分譲が開始されている芳賀土地区画整理事業を計画どおりに推進し、計画予定の人口を早期達成を図ると、こういうことが、市が行うべきことだということがあります。それから、新駅利用者数確保の方策施策ということもございます。 これもいずれも、今の段階では想定できないというか、大変難しいことだろうと思うんです。この駅のほうも、当然、あって初めて芳賀の区画整理事業が成功に結びつくというふうに思います。 それともう一つ、イオングループの進出でございますが、候補地の一つというふうに今おっしゃいました。市民の多くは、もう既に決定をしたというふうに受けとめております。今までのイオンの進出経過なんかを調べてみますと、きちんとした図面が出た後でも進出を断念するという状況が、全国の各地にも見られます。そういったことを踏まえて、とにかく向こうを成功しなきゃいけないという前提で、しっかりと交渉なり検討なり進めていただきたいというふうに考えております。 それと、天童市のまちづくり、その成功した段階で5億円ほどの税収が見込まれるというふうなことでございますが、今、天童市は、比較的、近隣市町村と比較して恵まれておりまして、財政的にも。それから、気候的にも恵まれて、温泉もあり、フルーツもあり、将棋の駒もあり、全国発信できるものが2つ3つ間違いなくあると、珍しいところだと思います。 その地域性を有効に生かすには、余りにも、百花繚乱、いいものばかりがあり過ぎて、市民全体が、天童市全体が、全国発信をしないと生き残れないという危機感、緊迫感が少ないように私は思います。 そういう意味で、12月の市長選には対抗馬もないようでございますので、市長がこれからずっと市政を担っていかれるということになれば、そうした天童市の今の立ち位置なり、今の特徴なり、そういったものを、内向きのいろんな取り組みだけではなくて、しっかりと天童市民の生活を守ることのほかに、外部に、県外に、全国に発信をできる何かをつくっていかなければならないのではないかというふうに思います。 そうした場合に、先ほど申し上げました8,000万円の行政改革費用を、これだけ何項目、10項目の課題どうのこうのという話がございましたが、これだけすばらしい項目があって、これを指針としてまちづくりを進めてこられた。これをまとめられた職員の能力というのは、すばらしいものがあるというふうに思うんです。 このほかに、今申し上げましたように、外部への発信だとかそういったものが必要だということであれば、そのように集中的に考え方を特化していくべきだというふうに思うんですが、私は、あくまでも、この総合計画、何ぼかかったか知りません。だけれども、8,000万円なんていう金は全然かかっていないはず。そうしたことを私は実はやめたほうがいいということで、組み替え動議を3月議会で出させていただいたということでございました。 これからも市長は、職員を、優秀な職員だと思います。しっかりと生かして、生かせないやつは殺してしまえという橋下さん流ではなくて、しっかりと生かす努力を続けていただきたいというふうに考えております。 実は、菅総理大臣が総理に就任したときに、大学の同期を何かいっぱい特別公務員という形、参与という形で集めたんだそうですね。これもひんしゅくを買ったということがございました。 それから、大阪市の橋下市長はまた手法が違いまして、著名人、有名人を特別顧問として、市政に当たって、いろいろ集めて、その施策展開を裏打ちしようと、裏づけをとったというふうに言われていますが、これも大阪の市の職員も府の職員も、いろんな報道を聞きますと、悪いことをやっているなというふうに思いますが、職員からは、うちらを余り期待していないのではないかというふうな思いを持たれる職員も多いというふうにも聞いております。 こういったことがないように、今後、しっかりと行政改革推進費用の8,000万円を有効に使って、もちろん減ることには一切問題ないとは思いますが、減るということは、職員がしっかりと活躍をするということだというふうに思いますので、行政改革についても、市政改革も含めてしっかりと取り組みをお願いしたいというふうに思っております。 これは大体の思いを申し上げたいということだけでございますので、答弁のほうについては結構でございます。 それから、舞鶴山の投資の件でございます。総額9億幾らかで補助率が40%といいますから、五億数千万円が市の持ち出し、その中の90%ぐらいが借金という、借金ができると、市債発行をできるというふうな計画でございます。いずれにしても、市の持ち出しが五億数千万円。 これだけの投資をして、きれいになった、よかったなと、市民の散策コースとして大変立派なものができたということだけで終わらせては、私はならないというふうに思っておりまして、あの舞鶴山は、古城地区というぐらいの名前がついています。山頂にお城があったというふうに言われておりまして、国道13号線からは、あそこにあれがあったらいいなというふうにいつも思ったりするんです。天童市の平坦部の中の、ぽつんとした市街地の中の山でございますので、あれを何とかしなきゃいけないなと私も前々から思っておりました。 その一環として沼の整備があるわけですから、あそこから、やっぱり私も質問するとき考えました。橋なんかつくって、ぽとんと落ちたら何かの名所になるんじゃないかとか、だれが責任持つんだというふうな答弁になるのかなというふうなことなんかも思いながらも申し上げましたけれども、そうではなくて、それをしなくてもいいような橋にして、それで市民が、珍しいものがあるんだと、あそこに行ってみようよというふうになって初めて、県外の観光客も呼び込めるような、そういったきっかけになるんではないかというふうな思いで、今、質問をさせていただいたところでございます。 それと、舞鶴山もきれいになったと、1億円ぐらいかかったと、きれいになったね、市長よくやったということだけではなくて、市長の思いは、舞鶴山を、山頂の整備も含めて、あそこの山を何とか生かしたいという思いがおありかと思います。それを天童市の観光誘客に結びつけるということが構想としてあるかと思いますので、その辺について改めてお伺いをいたしたいと思います。 次に、重要要望事業についてでございます。 寒河江市では早速、介護保険の料金の仕組みについて、国・県の補助について、何とかしてくれという要望が出されていたようでございました。その辺について、ぜひとも今度は市民全体の生活面ももちろん考えてと、資本整備、暮らしやすい環境づくりのために、社会資本の整備ももちろんやると、維持費のほうもしっかりと、将来にツケを回さない程度の感覚でやっていると。市民生活を守るための予算の、保険から、国民年金から引かれるような介護保険料も、こんなに高くなっているからこうだよというふうな優しい思いやりを要望書にもぜひ取り入れていただきたいというふうに思っておりますので、その辺については、山形広域行政協議会はなくなったわけですから、これをぜひとも次回から導入していただきたいというふうに思っております。 再質問として、答弁をいただいてから、また次のやつに移らせていただきます。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 ちょっと質問のあれが捉えなかったんですけれども、結構です。 この天童古城地区の整備をしっかりやるんだから、みんなに楽しんでいい施設だなと言われるような整備をしなさいと、どうなんだと、こういう御質問だったろうと思います。 御指摘のとおり、この天童公園古城整備については、我々の大きなまちの中にある小高い山というようなことも含めて、また歴史的な背景なども考えますと、非常に大きな観光資源であることは間違いないと思います。 今、さまざまな形の中で、皆さんから大変な御意見をいただいております。それで、今年から、くるわの調査などの関係で予算をつけながら、調査の費用をつけたところでございまして、やはりこれから本格的にそういう部分も含めた調査をしながら、すばらしい観光資源、あるいは市民の憩いの場、あるいは交流の場に仕上げていくと、こういうことだと思いますので、御指摘のようなことについては十分配慮しながら、また、この浮き島の御提案がありました。魅力あるものをつくっていくということですので、これらについては、現在、さまざまな御提案があった中で、現在の計画をつくらせていただきました。 これについては、先ほど申し上げましたように、やはり危険という部分も含めて、やはりこの部分は大丈夫なようにつくれば大丈夫なんだろうということでございますけれども、夜間なども含めますと、我々の想像もしていないような事態というのも十分に考えられます。今のこの世の中、さまざまなことが起きた中で、そういうようなことはやはり避けていかなきゃならないわけですので、そういうことについては排除しながら、愛宕沼の環境整備についてもしっかりと整備を進めていきたいと、こういうふうに思います。 それから、重要事業の要望についてでございますけれども、御指摘のとおりでございまして、ただ、特に制度的な要望については、各市からさまざま似たような御意見が網羅されて出てまいります。こういうようなものを市長会のほうで整理しながら、県に、あるいは国に、あるいは東北市長会で整理しながら国、あるいは全国市長会で整理しながら国のほうへと、こういうような段取りをしておりまして、制度的なものは、そういうような形の中でしております。 御指摘のように、ハード面の部分もまだまだでございます。それから、ソフト面の部分もまだまだでございますので、さまざまな状況を見極めながら、要望活動を実施してまいりたいと思っております。 ○水戸保議長 海鋒孝志議員。 ◆10番(海鋒孝志議員) 答弁のしにくい質問だということで、大変申しわけなく思っておりますが、最後に、芳賀の新駅の中間報告書が出てまいりました。一応、立地としては、こういう要件を満たせば何とかなるだろうというのは、以前からの同じ内容だったと思います。 これについて、今後どういう進め方をして、いつごろに、区画整理事業完成と同時なのか、そして、そうじゃなくて、1,300戸の人口が張りついた後なのか、どの辺をめどにされているのかをまず1つ。 それと、候補地の一つというふうになっておりますイオングループの進出でございますが、これも地権者等は、契約行為、土地売買の合意というものがそれぞれとられているというお話でございましたが、イオングループ本体といいますか、進出の計画、これについてはまだ明らかになっていないと思います。 これについても、どの辺のところをめどにしているかは、これは組合のお仕事だというふうに言われるかもしれませんが、これはあくまでも、市のほうで、多額の税金を投入しながら積極的に支援をすると約束をしている天童市としても、しっかりと把握をする必要があるというふうに思いますので、その辺のめどについて、どういうふうにお考えかをお聞かせいただきたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 まず、新駅の設置でございますけれども、今回、調査費をつけさせていただいたわけですが、この新駅が実現するためには、先ほど申し上げましたように、まずJRが決断をしていただかなきゃならないと。その後に国土交通大臣の認可が必要ということでございます。それで最終的に決定ということになります。今、その中で、できるだけ早い時期にそういうことがなされるようにJRと協議を進めていると、こういうことでございます。 それから、イオンの出店の時期でございますけれども、これは当然、組合のほうが進めるということでありますけれども、この事業については、市も大きくかかわっているわけであります。これについては、それをわかった時期においては、皆様方にも当然公表する必要がありますし、そういう時期が当然ありますので、そのときは、議会の皆さん、あるいは市民の皆さんにもお知らせをして御理解いただくと、こういう形になるかと思います。 ○水戸保議長 海鋒孝志議員。 ◆10番(海鋒孝志議員) 駅についても、大型商業施設についても、意見は別にしまして、土地区画整理組合との交渉の段階がわかり次第に報告をされるということでございますが、あそこが、何回も言いますが、多分、あの区画整理事業が成功するための秘策だったと思うんです。その秘策が成功するかしないか、先ほども申し上げました、きちんとした図面までできて、それでも進出は中止という事例がございますものですから、その前の段階で、土地の確保は大丈夫だというところまでの時点だということですが、市民は、もう来るんだというふうに思っていると。 ということは、それが正確な情報として伝わっていないということがあると思うんです。そうしたことを早目にアドバルーンを上げて、これから売り出す分譲地の購入の販促に使っているのかとは思いますが、しっかりとしたその確固たる事実を早目に、組合にもどうなっているんだと言うぐらいの気持ちで、私はすべきだろうというふうに思います。 そうでないと、あの土地区画整理は、前にも申し上げました、嶋の区画整理事業、それから、みはらしの丘区画整理事業、東根市でも、リンゴ畑に建った新築住宅が、ローンが払えないで売りに出されているとか、そういう実態がたくさん見えている中でございますので、どうぞ、芳賀の区画整理事業、それと新駅、これは芳賀の直接市の投資とはまた違うわけでございますが、しっかりとそういうところについては市民に状況を把握しながら伝えていっていただきたいというふうに考えております。 今回もわかりにくい質問でございましたのでおわびを申し上げますが、実は私は、政策は人であると、政治は人であると、民主党だろうが自民党だろうが、そんなの関係ないと。政策はその人の心から出るものだというふうに思っておりまして、頭が悪い分は、だれかから、人から手伝ってもらって、しっかりしたものを持っていくと。我の考え、自分の考え皆正しいという考え方ではなくて、そういう考え方もあるというふうに思っております。 再選出馬、既定路線かと思います。そんな中で、山本市長は高校の先輩でもございますので、その辺のところを私も期待したいというふうに考えております。どうぞ市民にしっかりと、安心できる、6万市民の期待を一身に背負ってこれから頑張られるおつもりでございましょうから、しっかりと私も見させていただいて、言うべきことはしっかりとお話をさせていただくという決意でございます。 そのことを申し上げまして私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○水戸保議長 以上で海鋒孝志議員の質問を終了いたします。 △伊藤護國議員質問 ○水戸保議長 次に、19番伊藤護國議員。  〔19番 伊藤護國議員 質問席〕 ◆19番(伊藤護國議員) 清新会会長の伊藤護國でございます。清新会を代表し、山本市長の再選出馬についてお伺いをいたします。 6月7日、山形新聞の報道がありましたけれども、正式には本日の議会の一般質問で表明するということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。 山本市長は、平成20年12月の天童市長選に、「次の世代へ新たなスタート天童再興」をキャッチフレーズに、市長選では初めてとなる、子育て支援、観光・ものづくり、スポーツ・健康づくり日本一への挑戦という基本理念を掲げ、マニフェスト選挙を戦い抜き、見事初陣を飾りました。 そして、この3年間、着実にマニフェストの実現に努め、特に子育て支援につきましては、中学3年生までの医療費の完全無料化を始め、小・中学校の耐震化、学童保育所を12小学校区すべてに設置するなど、着々と実績を積み重ねてこられました。さらに、平成22年度に策定された第六次天童市総合計画の推進につきましても、大きな前進を見ているところであります。 国と地方の財政が悪化し、消費税増税や介護保険料の値上げ、各種利用者負担の増加など、社会保障と税の一体改革を始め、事務事業の地方への権限移譲など、地方自治体の行財政運営も今後ますます厳しくなることが予想されております。 本市におきましては、3つの日本一への挑戦、そして、それらを推進するための市役所改革が求められております。山本市長の最終年となる24年度施政方針では、民間からのノウハウの導入や民間人のアドバイスなど、民間活力を導入した、思い切った市役所改革と、将来にわたって持続可能な健全財政の堅持を最重点課題と位置づけておられます。これらは、短期間で解決できるものでは決してありませんし、強力なリーダーシップと継続性が求められるものであります。 本年年末には天童市長選が行われるわけでありますが、再選出馬に向けての山本市長の率直なお気持ちと、再選出馬に向けての御決意をお聞かせいただきたいと思います。 次に、スポーツ振興についてお伺いをいたします。 今年はロンドンオリンピックが7月に開催され、オリンピック出場をかけた各種競技の予選会も白熱してきておりますし、サッカーワールドカップアジア最終予選に向けての国民の関心も高まってきております。 そんな中で、先に行われた第57回山形県縦断駅伝競走大会も、2年ぶりの開催に加え、箱根駅伝を経験し、第3区で区間賞をとった、南陽・東置賜のオンディバ・コスマス選手を始め、多くの箱根駅伝ランナーが走るということと、常勝軍団北村山チームをどこが破るのかという興味もあって、大いに盛り上がった大会となりました。 そんな中で我が天童・東村山チームは、初日、第2位、2日目の地元入りも第2位、最終日第4位でありましたが、総合タイム第2位の準優勝と、輝かしい成績を打ち立ててくれ、市民の関心、熱気、応援も、近年にない大きなものがありました。 この原動力となったのは、新しく加入した遠田将人選手、日野裕也選手の長丁場での力走があったことは、だれもが認める事実でありますが、この2人の走りをつなぐ区間での中堅選手の堅実な走り、そして、短い区間を必死の走りでたすきをつないでくれた高校生、中学生の走りも、大きな原動力となったものと思います。 これも、長い間、地道に選手の強化やジュニア層の育成に御尽力くださった中村監督を始め、コーチ、スタッフ、陸上関係者並びに後援会の皆様方のたゆまぬ努力があったればこそと、感謝と敬意を申し上げるところであります。 今後は、今年の成績に満足することなく、おごることなく、さらに上位を、優勝を目指して計画的に選手強化や補強を進めることが大切であると考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、人材育成と(仮称)天童未来塾の創設についてお伺いをいたします。 昨年3月11日に発災した東日本大震災の影響と福島原発事故の発生により、今、日本は大きな曲がり角に来ていると思います。原発の全面停止による電力供給の問題を皮切りに節電が叫ばれ、同時に、労働力や賃金格差の問題から、企業の海外流出が増加し、国内産業の空洞化が懸念されております。 資源のない日本が戦後大きく経済成長を遂げてこられたのは、日本人の持つ勤勉性、勤労意欲、そして教育水準の平準化による安定した労働力の供給と、高い技術水準による良質な商品力が世界各国に評価され、輸出産業が繁栄をし、GDPが増えて、国民の生活を豊かにしてきたものと思います。 しかし、今、基幹産業である自動車産業や精密機械メーカーが相次いで海外へ進出し、それに伴う部品メーカーも追随して海外シフトしている状況の中で、国内産業は縮小化され、就業機会も減少してきております。 生産したものが売れない、内需が伸びない、在庫が増える、外国との価格競争に負ける状況の中で、ますます製造業は衰退の一途をたどっておりますことは、大量生産大量消費の資本主義の時代は終焉を迎えたと言っても、決して過言ではないと言われております。 これからは、量より質、より品質の高度なもの、より安全・安心なもの、より機能性のすぐれたものなどが求められている中で、今は人材の育成が何よりも急務であります。 これからの少子高齢化社会の中で、今後は、介護や保険、健康関連、省エネという分野が大きく成長すると言われております。また、社会が経済活動から、文化・芸能活動などの分野やボランティア活動の分野への移行が指摘されております。 そんな社会の変化の中で、それらを支える人材の育成も急務であると思います。何もかもが国・県、市といった行政にお願いする時代から、自分たちのことは自分たちでやるという時代が来ているものと私は考えます。これこそが、自助、共助、公助の精神であろうと思います。 市役所改革に見るまでもなく、行政をつかさどる市役所職員の資質の向上、レベルの向上はもちろんのことでありますが、私は、これから先、天童市百年の大計のためには、まず、地域のリーダー、ボランティアのリーダー、NPOのリーダーといった幅広い市民の人材育成こそ大切であろうと考えます。さらに、これからの天童市を背負って立つ20歳から40歳ぐらいまでの若き青年層の育成が大切であろうと考えております。 人材は、地域を支え、活性化し、若者は夢を語り、夢を追い求めます。青年都市天童の復活、「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市天童」の実現のために、行政と一体となった協働のまちづくりこそ、21世紀の地方自治のあるべき姿であろうと考えます。 特に若者の人材育成は、特色ある、活気あるまちづくりのために特に重要であり、天童市の未来を担う人材の育成、(仮称)天童未来塾の創設を強く提唱するものでありますが、市長の御所見をお伺いいたし、1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 伊藤護國議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、市長選についての再選出馬について申し上げます。 現在、1期目の最終年を務めさせていただいておりますが、議員の皆様には、市政運営に当たり、日ごろから御指導、御協力を賜り、心から感謝を申し上げます。 当選以来これまで、マニフェストに掲げた3つの日本一を目指し、中学3年生までの医療費完全無料化や工業団地整備と企業誘致などを実現することができました。 しかし、さまざまな施策を推進してきた中で、第一中学校の改築事業や芳賀土地区画整理事業、また、天童高原の再生など、引き続き取り組まなければならない多くの課題が残っております。 このような中、残った課題の解決を図り、次の世代に引き継いでいく責務をしっかりと受けとめ、2期目の市長選に出馬する決意を固めた次第であります。 第六次天童市総合計画に掲げる将来都市像「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」、5つのまちづくりの目標、そして将来目標人口の達成を目指して、各施策を積極的に展開してまいります。そのためには、私ひとりでは解決のできない課題もありますので、議員の皆様からは、これまで以上の御支援、御協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。 また、日ごろ御指導、御支援をいただいている伊藤護國議員からこのような御質問をいただき、出馬表明をさせていただいたことに感謝を申し上げます。 次に、スポーツ振興についての山形県縦断駅伝競走大会の選手補強について申し上げます。 ことしの天童・東村山チームは、4年ぶり7度目の準優勝を果たすことができました。これは、監督の指導のもと、各選手が厳しい練習に耐え、ベテラン、中堅、若手、ジュニア層が、チーム一丸となって、それぞれの持ち味を発揮した成果であると考えております。また、後援会や駅伝OB会のみならず、市民の皆様を始め、市議会の皆様の声援も大きな励みになりました。 駅伝選手の補強につきましては、これまで、市内の事業所の深い御理解と御協力のもと、選手の雇用に積極的に取り組んでいただいております。 市としましても、昨年度の職員採用に当たっては、スポーツ、文化、芸術の特別選手枠を設け、駅伝を含めた優秀な人材の確保に努めております。また、地元選手の育成のため、スポーツ振興基金等を活用し、ジュニア層の育成や強化に取り組んでいるところであります。 今後も、さらに上位を目指すため、有望な選手の発掘と地元選手の育成・強化を図りたいと考えております。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 伊藤護國議員の御質問にお答え申し上げます。 市民の人材育成についての若者のリーダー育成について申し上げます。 本市と明治大学は、明治大学が有する知的財産及び人的ネットワークを活用し、市民に対して質の高い学習機会を提供することにより、その多様な学習ニーズにこたえることを目的として、平成21年度から明治大学・天童市連携講座「てんどう笑顔塾」を開催しております。 これまで「てんどう笑顔塾」では、歴史、文化等を素材として、市民の認知度を高め、学習意欲を喚起できるような講座を実施してまいりましたが、本年度からは、魅力ある社会教育団体づくりを支援するための講座も開催いたします。 近年、少子化や核家族化、都市化や情報化など急激に社会が変化する中で、青年層は地域社会から疎遠な存在になるとともに、職住分離により、地域社会とのかかわりも希薄化し、触れ合いや地域の連帯感が薄れ、その生活は大きく変わりつつあります。 このような状況の中で、受講生がより主体的に地域活動等にかかわっていくことを目指して、実務教育、事例研究、演習などを取り入れ、社会課題に取り組む能力と意欲を喚起するようなカリキュラムを用意していきたいと考えております。 青年層の人材育成を通して、地域の新たなリーダーとなる人材や連帯感を育てるなど、活力あるまちづくり、地域づくりに大いに貢献できる機会になるようにしてまいります。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) ただいま山本市長の再選出馬に対しての力強い御決意をお聞きし、一市民として、また一議員として安心をいたしたと同時に、残された1期目の6カ月、これまで以上の御努力と御精進でマニフェストの実現に取り組んでいただきたいと御期待を申し上げる次第でございます。 さらに、天童市の隆々発展のために、2期目に向けての土台づくりにも頑張っていただきたい、そのような思いを込めて再質問をさせていただきたいと思います。 スポーツは、我々の心を鼓舞すると同時に、大きな感動や一体感を生み出すものであります。今回の駅伝大会においては、トップ争いを演じていただいたおかげで、市民の応援も熱が帯びてきて、特に2日目の地元入りには、興奮した市民が数多く集まり、天童中継所付近は黒山の人だかりでごった返しておりました。何年ぶりかに見る光景でございます。やはり駅伝は強くなければだめだなと感じた次第であります。 今回の駅伝大会の総括として、中村監督が次のように述べておられます。我々天童・東村山チームの目標は、2位ではなく1位、イコール優勝です。今回の結果で、ようやく優勝に向けた戦いのスタートラインに着くことができました。上位チームへの挑戦とあわせ、下位チームから目標にされる苦しい戦いは度を増していくと思いますが、優勝を明確な目標として、チームの総合力を結集し、挑戦し続けていきますと、力強く決意を語っておられます。 この中村監督の決意を実らせるためには、市長を始め、行政はもちろんのこと、陸上協会や体育協会、そして、市民挙げてバックアップしていくことが何よりも大切であろうと思います。同時に、市長が先頭に立ってリーダーシップを発揮していくことが大事であろうと思います。 南陽市長の塩田市長は、5カ年計画で絶対優勝してみせると豪語し、選手の強化と補強に全力で取り組んできたと言われております。その結果として、今回優勝しました。これまでの選手補強についていろいろと批判もあったようでありますが、今回の優勝という金字塔を打ち立て、南陽市の名声を県下にとどろかせることに、多くの市民が感動し、快挙に賛辞を送ったと聞いております。 6月1日付の山形新聞に、この快挙を一つの契機として、陸上で県産果実の情報発信という記事が載っておりました。南陽市の駅伝チームの選手を山形食品のコマーシャルに活用して、県産果実の宣伝と市場拡大を図ろうという協定でありました。その中で山形食品の稲村社長は、陸上を通して市民に夢と感動を、県産果実を通して園芸振興を、地域を思う互いの力の相乗効果で夢と希望のまちづくりに大きく貢献できると述べておられました。 我が天童市もスポーツ振興日本一を掲げ、日夜努力しているわけでありますが、山本市長におかれましては、今回の準優勝という輝かしい成績を無にすることなく、燃えるような情熱とリーダーシップを発揮して、選手の補強に全力で取り組んでほしいと思っておりますが、市長の御決意をお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今回、南陽市については、大変な補強の中ですばらしい成果を上げたわけでありますけれども、本市においても、予想をはるかに上回るような大健闘の中で準優勝と、こういうことでございました。 議員申し上げますように、監督においては、目指すところは優勝だと、こういうようなことを慰労会の席でも申しておりました。 その中で、本市は、スポーツ・健康日本一を目指す、強いスポーツはもちろんでありますけれども、それぞれ市民の皆さんが一スポーツをすることによって、それぞれの健康を維持しながら元気で暮らせるようなまちをつくると、こういう思いの中でのスポーツ・健康日本一であるわけでありますけれども、そういうことを含めて、やはりスポーツでの振興ということになりますと、さまざまな形が出てくると思いますけれども、今言われたようなことの中で、本市の駅伝の強化という部分についても重要な部分であろうと、こういうふうに思っています。 その中で、これまで市の職員採用という枠を、ずっとなく過ごしてきておりました。その中で、今年、スポーツ枠というようなことの中で採用させていただいたわけでありますけれども、今後については、官民挙げて、それぞれお話し合いをしながら、御指摘のようなことを含めて、大いに前進をしていきたいと、こんなふうに思っておるところでございます。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 市長から今そういうお話がございました。やはり南陽市の場合は、特別枠で3人ぐらいずつ箱根駅伝経験者を採用しているわけでございますけれども、天童市の場合はいろいろ制限もありますし、簡単にそうはいかないと思いますけれども、今、市長がおっしゃったように、市も、あるいは民間企業も一体となって、せっかくこういう優秀な成績を上げております。ただ、天童市もかなり経験者が年数を食っておりますので、若返りの時期にも来ているというお話も聞いておりますので、その辺も含めてひとつ前向きに御検討をいただきたいと。 スポーツに限らず、天童市の職員採用につきましては、やはりいろいろな文化的なもの、あるいは将棋のまち天童でございますから、将棋に関係したもの、そういう方々をやっぱり特別枠として採用していくことが、天童市の活性化にもつながるし、職員についても刺激を与えるいい影響になるんじゃないかということで、前向きな御検討をお願いしてまいりたいと思います。 次に、人材育成でございます。 先ほど教育長からいろいろ御答弁をいただいたわけでございますけれども、明治大学という連携講座をやっておりまして、かなり年数もたってきております。 「てんどう笑顔塾」の募集も入っているようでございますけれども、やはりこれまでの明治大学との連携講座は、1年限りの講座でございますので、私は、やはりこれからの天童市を背負って立つ若者には、4年スパンぐらいの講座を準備していただいて、月に一遍でもいいですけれども、そうすると48回の講座になるわけですね。先ほどの御答弁にありましたように、地元の、要するに歴史、あるいは伝統文化、あるいは産業、観光、いろんなものを含めた講座と、それから日本的な動き、あるいは世界的な動きを含めたもので、半分ぐらいは地元の講師でも務められるような講座を開設していただいて、そして残りは明治大学から講師を派遣していただくような手だてをしていただいて、4年間出席した方には修了証をあげて、そして将来の天童市の大きな人材になっていただけるような、そういう前向きな取り組みをぜひやっていただきたいなというふうに思っているところでございます。 あとは、地域づくりのリーダー、あるいはボランティア活動のリーダー、NPOのリーダー等につきましては、これまでも地域づくり委員会活動、あるいは老人教室等々でいろいろ育成もしていただいていると思いますけれども、やはり今後の日本を背負って立つのは、私は、この天童市を背負って立つのもそうですけれども、人材が一番の資源であろうというふうに思っておりますので、その辺の取り組みをぜひお願いしたいと思いますので、再度御答弁をお願いいたします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 まちづくりには、リーダー育成、人材育成というものが欠かせないだろうというふうに思われます。今まで明治大学との連携ということを通してきましたけれども、明治大学と山形大学、あるいは地元の企業の方を活用しながらの講座ということも十分考えて行っていきたいと思います。 やはりうまくいかないのは、座学が中心になるとどうしてもうまくいきませんし、また、地域とか、この人たちが学んだことが生かせるような、そういう場づくりも考えながらやっていきたいというふうに思っているところでありますが、何といっても、人材をいかにいただくかということが一番問題でありますし、公募してもなかなか難しいということでありますので、ぜひ企業とか、あるいは地域からの推薦等をいただきながら、よっては、奨学金なども用意して、本当は育てていくというふうな試みが大事なのかなというふうに思います。 特に、なかなか進んでということが難しい時代でありますので、そういった面でのその配慮というものも十分しながら、いかに生きたリーダーを育てていくかということについて、これから検討してまいりたいというふうに思っております。 ○水戸保議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 天童市も、スポーツ振興、あるいは子育て支援、あるいは観光・ものづくり等々、今、前向きに取り組んでいただいております。これらの結果がすばらしい結果になりますように、山本市長には今後ますます御活躍を御期待申し上げまして、質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で伊藤護國議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。   午前11時57分 休憩   午後1時00分 再開 ○水戸保議長 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 通告に従いまして、順次質問を許可いたします。 △武田正二議員質問 ○水戸保議長 1番武田正二議員。  〔1番 武田正二議員 質問席〕 ◆1番(武田正二議員) 清新会2番手、武田正二です。通告に従いまして、大きな項目で2つほど質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 まず1つ目は、災害に強い市の防災体制についてであります。 きょうは11日であります。昨年3月11日に起きましたあの忌まわしい東日本大震災から1年3カ月が経ちました。その間、あの大震災が起きたメカニズムが徐々に解明されつつあり、震災に対する反省を踏まえ、政府、各自治体の防災対策もまた徐々に進んできております。 本市においても、これまでの対策を見直し拡充を図っていることは、大変結構なことであります。しかし、実際の災害をイメージした行動となると、まだまだという感じがいたします。 そこで、災害に強い市の防災体制について、4つの項目でお尋ねいたします。 まず1つ目は、防災専門指導員についてであります。 平成24年度予算の中で、防災体制の充実強化を図るために防災専門指導員を配置する予定とありましたが、具体的にその目的と職務内容についてお尋ねいたします。 2つ目は、市内の企業との連携についてであります。 大規模災害発生時、市内の企業との協力体制はどのようになっているのか。また、ある企業からは一時避難所等にも協力する準備があるようですが、連携して市として防災体制強化を図ってはどうかということであります。 3つ目は、災害時の医療体制の確保についてであります。 行政は、災害時、市民の生命を守ることが第一と考えます。職員の天童市防災マニュアル震災編の活動マニュアルの中では、災害時、天童市民病院が応急医療本部を設置し、医師、看護師を確保し、応急医療体制を確立するとあります。 先月、県では、大規模災害時の医療体制を強化しようと、新たに県災害医療統括コーディネーターの配置を決め、6月1日より設置されました。 その点を踏まえ、本市としても県の情報を取り入れ、県との連携を図って、災害時の応急医療体制の充実を図っていただきたいと考えますが、市の考えをお伺いいたします。 4つ目は、災害時の児童・生徒の下校体制についてであります。 災害時、保護者にとって一番心配なのが、子供の安全であります。大規模災害発生時の児童・生徒の下校の安全はどう確保するのか。また、保護者との連携はどうなっており、マニュアルは作成されているのか、お伺いいたします。 以上が、災害に強い市の防災体制についてであります。 次に、大きな項目2つ目のにぎわう観光づくりについて、2つほどお尋ねいたします。 まず1つ目は、モンテディオ山形の応援を活用した商業振興についてであります。 残念ながら今年はJ2になってしまいましたモンテディオ山形ですが、現在、その第1位をキープしております。感極まりない状況であり、今年、支援額を2,000万円に増額した天童市としても大変うれしいことであり、このまま進んでほしいと念願するものであります。 そこで、ホームがある天童市の活性化を図る目的で、例えばモンテがホームで勝利したときは翌日にセールを行うとか、さらに、J2からJ1に今年昇格した場合、商工会議所との連携でプレミアム商品券を発行するとか、また、昇格を祝いながら、歩行者天国の開催企画の支援を図ってはどうかという提案であります。 市のお考えをお伺いいたします。 2つ目は、天童桜まつりで小学校対抗人間将棋大会を開催してはということであります。将棋の駒日本一であります天童市は、毎年春の桜まつりで、プロ棋士による人間将棋大会を開催しており、昨年は震災のため中止となりましたが、今年は天候にも恵まれ、多くの人でにぎわいました。 そこで、将棋のまち天童をもっとアピールする上で、また、さらなる市民参加の観光として、つけ加えて、念願のプロ棋士の輩出のきっかけとなるよう、人間将棋大会開催にあわせて、小学校対抗人間将棋大会を開催してはどうかということで、市の考えをお伺いしたいと思います。 以上が第1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 武田正二議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、災害に強い市の防災体制についての防災専門指導員について申し上げます。 防災専門指導員の設置目的は、本市の防災及び危機管理業務について、市民の安全・安心に寄与することを目的とし、専門的知識を有する元自衛官の方の任用を予定しております。 その職務は、災害発生時における初動体制の市民への周知を始めとする、防災計画や国民保護計画を見直すとともに、その具体的な運用手続を整備することであります。また、新型インフルエンザなどの新たな危機に対する行動への助言など、総合的な危機管理を考えております。 次に、市内の企業との連携について申し上げます。 本市では、大規模災害時に市民の安全・安心を守るため、多くの機関や企業との間に多様な災害協定を結んでおります。 具体的には、天童市管工事業協同組合との水道施設復旧応援協定、天童商工会議所との生活必需物資の供給・輸送に関する協定、天童市農業協同組合との食料供給に関する協定など、22の応援協定を締結しております。 今年度も、避難所の敷物やパーテーションとして活用する資材の調達に関する新たな協定を結ぶため、段ボール製品を扱う企業と協議を進めております。 また、災害時の避難場所に関する連携につきましては、要援護者のための宿泊施設として、天童温泉協同組合及び天童ビジネスホテル協会と協定を締結しており、学校法人山形電波学園及び学校法人羽陽学園とは、学校施設を市民の避難場所として使用できるよう、協定を結んでおります。 御質問の一時避難場所や収容避難場所の体制強化につきましては、その選択肢を広げることは大変重要でありますので、地域の要望を踏まえ、御協力いただける企業との連携を図ってまいりたいと考えております。 次に、災害時の医療体制の確保について申し上げます。 県では、昨年の東日本大震災時の課題を踏まえ、県全体を俯瞰した迅速かつ統括的な災害時医療体制を確保できるよう、本年3月、災害時医療体制の充実強化に係る基本方針を定めました。 この基本方針を受け、本年6月1日付で、被災地支援である災害派遣医療チーム、いわゆるDMATの調整など、情報収集・指揮調整機能の一元化を図るため、山形県災害医療統括コーディネーター1名の委嘱を行っているところであります。 さらに、県内の保健所ごとに設定されている二次医療圏における災害時医療体制の確保を図るため、二次医療圏ごとに被災状況等の把握を行う地域災害医療コーディネーターの配置を行うこととし、推進体制として、地域災害医療コーディネーター、県医師会及び地区医師会、医療機関の救急担当、保健所、市町村などから構成される(仮称)地域災害医療連絡会議を定期的に実施し、DMATなどの災害時の適切な対応に向けて、研修会や訓練を通して各自治体との連携強化を図っていくこととしております。 本市の防災マニュアルでは、医師会救護班で対応できないときは、県等に医療救護の応援を要請することにしております。 今後開催される(仮称)地域災害医療連絡会議では、県、市及び関係機関の連携強化が図られ、情報の一元化が期待されることから、この連絡会議の内容を受けて、市の防災マニュアルの見直しを図ってまいりたいと考えております。 次に、にぎわう観光づくりについてのモンテディオ山形の応援を活用した商業振興について申し上げます。 来期のJ1復帰は、市民の多くが強く望んでおり、天童市の活力と商業振興のためにもぜひ実現できるよう、支援体制を強化しているところであります。 現在、モンテディオ山形の試合に合わせ、応援で来童するお客様を温かくお迎えするため、商店街の方々によるアウェイチームへの応援駒のプレゼントが行われております。 ホームゲームでの勝利に連動したセールの実施などは、市民とチームとの連帯感を高め、にぎわいを創出するためには有効な手段であると考えております。 また、J1復帰イベントにつきましては、関係機関、関係団体等と協議しながら対応してまいりたいと考えております。 今後、モンテディオ山形のホームタウンとして、市民の盛り上がりの一層の推進を図るため、ホームタウンTENDO推進協議会の事業として、商店街・商工団体の方々との協働による取り組みを商工会議所に提案し、にぎわいの創出に努めてまいりたいと考えております。 次に、天童桜まつりで小学校対抗人間将棋大会の開催について申し上げます。 天童桜まつり人間将棋につきましては、本市を代表するイベントであり、全国から多数の観光客が訪れております。 桜まつり期間においては、全国の小・中学生を対象とした子供将棋大会も開催されており、県内外から多くの参加者を得て、充実した大会になっております。 新たに小学校対抗による人間将棋大会を実施した場合、時代劇調の演出をして多くの観光客を楽しませている、現在の人間将棋の趣が変わることが考えられます。 また、人間将棋の運営のかなめである日本将棋連盟天童支部を始め、関係団体や各種出演団体の状況などを考慮すると、人間将棋開催中に、同じ会場で小学校対抗人間将棋大会を実施するためには、解決すべき課題が多くあるものと考えられます。 こうした状況を踏まえながら、小学校対抗人間将棋大会の開催につきましては、天童桜まつり実行委員会で協議していくことになりますので、御理解をいただきますようお願い申し上げます。 なお、本市では、将棋人口の拡大とプロ棋士の誕生を目指し、プロ棋士による指導も含めた天童少年少女将棋教室を実施しております。 また、日本将棋連盟天童支部が定期的に小学校を訪問し、実技指導を行っており、今後の成果が期待されているところであります。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 武田正二議員の御質問にお答え申し上げます。 災害に強い市の防災体制についての災害時の児童・生徒の下校体制について申し上げます。 災害が発生した場合の児童・生徒の安全を確保するため、学校ごとに地域の実情に合わせた防災計画等を定めており、下校時の安全確保につきましては、被災状況に応じた対応を定めております。 例えば、下校時の安全が確保できると校長が判断した場合は、教職員が付き添って一斉下校をさせます。また、下校の途中に災害が発生した場合は、教職員が、交差点などの要所における安全確保と、下校の誘導、通学路の巡回などを行うこととしております。 一方、災害が甚大で、下校時の安全が確保できないと判断した場合は、児童・生徒を学校に待機させて、家族に引き渡すことが基本となります。家族の方の迎えがなく、連絡も取れない場合は、教職員が家まで送り、家族に引き渡すこととし、留守の場合は、さらに学校に待機させることになります。 児童・生徒の引き渡しにおいては、家族であることを確認した上で、名前や時刻を記録し、引き渡すことにしております。 このような教職員の基本的対応を定めたマニュアルは、学校ごとに作成しております。今後も、引き渡しの訓練、児童・生徒が自分で危険を察知し、判断し、回避できるように、学校教育の一つとして指導するなどの取り組みを進めたいと考えております。 実際に大規模災害が発生した場合には、マニュアルを基本としながら、災害の種類、被災の程度、児童・生徒の家庭状況など、実情に応じた、迅速かつ適切な安全確保を図る必要があると存じますので、御理解をいただきますようお願い申し上げます。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) それでは、再質問させていただきます。 防災専門指導員についての質問に対して御答弁いただきまして、ありがとうございました。 緊急時の対応に専門の職員を配置するということでございまして、災害に限らず、インフルエンザとか、そういった危機管理に対しても対応できるような人材だとお話を伺いました。 先ほど震災に強いまちづくりの中でお話ししていますように、今、各自主防災会でも防災体制をいろいろ考えておりまして、そのさらなる助言、指導を願いたいと思っている自治会も結構いらっしゃいますので、そういった方々にも、例えば防災訓練があるときには率先して出向いていただいたり、指導いただくというふうな形で、その職員にお願いしたいという点があります。 そういった点で、自主防災会との連携を含めたところでどういうふうな職員であるのかという、もう一度お尋ねしたいんですけれども。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 災害時というようなことになれば、やっぱり総力を挙げた連携というのが必要になります。そういうようなことで、今御指摘のような自主防災会との連携も含めて、そういう意味で、今回、専門的な知識経験を持った方に来ていただいて、さまざまな角度の中からお手伝いをしていただくということでございますので、今御指摘のようなことも含めて連携を図ってまいりたいと思います。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 防災専門指導員については、配属のほうは7月ころからというお話もありましたけれども、その予定をもう一度、配属の日程などわかりましたらお願いしたいと思います。 ○水戸保議長 瀧口総務部長。 ◎瀧口廣総務部長 ただいまの御質問にお答え申し上げます。 配置の予定でございますけれども、7月から予定をしてございます。 以上であります。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 前勤務先の兼ね合いというようなこともありまして7月かとは思うんですけれども、なるべく新年度の中ではできるだけ早く配置していただければということで、予算も上がっており、できるだけ早く、待望論でございますので、職員の配置をお願いしたいと思います。 ここで1つお尋ねしますけれども、先ほど、天童市防災マニュアル震災編というのがございます。市長公室であるものですけれども、災害時の職員の行動を網羅しているものがあるかと思います。 先ほど、専門的な知識を持った自衛隊職員の方だということですけれども、これ、震災時というか、緊急のときのこの方の役割とかというのはあるんでしょうか。 例えば、専門的とおっしゃいましたので、災害本部が立ち上がりますよね、災害時。その中で、当然、市長が、総指揮をとる本部長になるわけですけれども、そのメンバーの中には各部長さんが入っているわけですけれども、その中にその防災専門員の方というのは、位置づけというのはあるのかないのか、その辺をちょっとお尋ねしたいんですけれども。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今御指摘の部分については、今後、やはり実際に起きた場合、素人の市長が名目上なっているわけですけれども、本当の意味で最も効果的な対応策について指揮ができるかということになりますと、甚だ疑問なところもございます。もちろん、市長としてそういう部分も日ごろから勉強する必要はあると思っております。 しかし、そういうような中でも、やはりそういう専門官がさまざまな形の中でかかわっていただくということは、大変有効だろうと思います。 そういう意味で、今御指摘の件については、位置づけについては、時間をいただければ、早い段階で確認をさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) そうですね、せっかく専門的な知識がある方でございますので、福島第一原発では、指揮者の知識がない割には指揮をしてしまったという反省の点があったということもありますので、ぜひ十分な指導をいただきながら、災害時、実際そうなった場合には機能できるような形で指導いただければというところでございます。 そういった専門員ということで、これから実際勤務するわけですけれども、ややもすれば、そういった専門員とかというと、配置だけの形骸化にならないよう、ぜひ十分活用できるようにしていただきたいと思います。 それでは、次の質問です。市内の企業との連携についてでございます。 市内のある企業、先ほど答弁には、いろんな方面で、飲料水、物資の配送とか資材の調達、いろんな企業さんと協定いただいていると。これは大変すばらしいことだと。 やはり地域の住民、そして企業、それから行政という三位一体で防災体制の強化を図っていく上では、当然企業の協力も必要ということで、大いにそういった企業の協力を得られるような形をとっていただきたいと。 ある企業からも、体育館、グラウンド等も、そういった災害時には避難場所として使ってもいいのかなというようなお話をいただいたところもあります。そういったときに、先ほど多くの企業の協力を得られているわけですけれども、もっと声をかければ、うちは、じゃ、こういうのはできるんじゃないかというような企業があると思うんですよ。先日のそういう話になったときに、そういう話の場があるといろんな提案をするんだけどなというお話もいただいたわけです。 ですから、これ一々そういったところで、各自主防災会とか町内会とかのレベルで話するというのは、これはちょっと不可能だったんです。ですから、行政のほうで、市のほうで、そういった例えば話のできる場を設けていただきまして、予告していただいて、企業の方でそういった提案ができる企業がありましたら、いついつ、何どきにそういった場を設けますのでというような、場を設けていただければ、もっと話しやすいというような声も上がったので、ぜひ、その連携をするためにも、市として、その企業を受け入れる場を、日にちを設定しながら設けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先ほどから申し上げますように、この災害時というのは、やはり官民挙げて対応していくというようなことだろうと思いますので、その辺につきましては、商工会議所あたりが適当なのかどうかわかりませんけれども、関係機関と調整しながら対応していきたいと、こういうふうに思います。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) それでは、前向きな方向でお願いしたいと思います。 先ほど話しましたように、政府の防災対策推進検討会議の中間報告の中にも、東日本大震災から学ぶものとして、災害対策に当たっては、ハード、ソフトのいろいろな対策により、被害を最小化する減災に向け、行政のみならず、地域、市民、企業レベルの取り組みを組み合わせなければ万全の体制がとれないという報告になっております。 ですので、先ほどお話ししたように、企業との連携を図るためにも、そういった、ぜひ提案をいただけるような場を設けていただきたいと思います。 次の質問に移らせていただきます。災害時の医療体制の確保についてでございます。 先ほど、DMATを利用した災害時の緊急の応援を要請するというお話もいただきました。県でも統括コーディネーターを配置しまして、これは、東日本大震災で、DMATという医療チームがあるんですけれども、これは淡路大震災のときに結成されたのが始まりだと思います。震災時、大規模震災時には、全国から駆けつけられる体制はとっておったと。東日本大震災においても、DMATの活動が、大きな活動を得たわけですけれども、半面、反省点は、せっかくのそういったチームがあるにもかかわらず、今回の東日本大震災は、津波という甚大な被害がありましたけれども、情報手段の欠損から、連絡がとれなかったという反省がありました。 その人命を救うに急いで駆けつけなければいけないはずなんですが、どこに行ったらいいのかという連絡が充実していなかった点で、反省があったということでございます。 大規模震災、災害のときには、医療体制を充実しておかなければ、人命にかかわる、救える命も救えなくなるということもあります。ぜひその医療体制を確立していただけるよう、県と連携して行っていただきたいと思います。 先ほどの、津波で連絡がなかなかとれなかった、今回の震災でなかなか連絡がとれなかったという反省のもとに、その一番役立ったのが衛星携帯電話だったそうです。うちの防災本部のほうの資材の必要な箇所の中に、できれば衛星携帯電話とありましたけれども、このできればということですけれども、これ今現在、衛星携帯電話があるのかどうか、ちょっとそこをお聞きしたいんですけれども、よろしいでしょうか。 ○水戸保議長 瀧口総務部長。 ◎瀧口廣総務部長 お答え申し上げます。 衛星携帯電話につきましては、現在、田麦野のほう、非常に電波が入りにくいというようなことがございますので、田麦野のほうにございます。 あと各地区公民館につきましては、防災無線という形で連絡をとれるような体制をとってございます。 以上です。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 田麦野にあるということでございますけれども、災害対策本部は庁舎の3階です。災害が起きてから田麦野まで取りに行くというのは、これは無理なわけですね。 ぜひこの本部で行えるような、もう1台ぐらい準備しておかなければいけないのかなと思っております。 とにかく医療本部も天童病院にありまして、天童病院が、各市内の医療機関の被災状況を確認しながら医師会に要請するというふうな順番になっているはずです。そこから、また足りなかったら別の医師会のほうに連携を図ってもらうというのが、健康福祉部長の役割ですよね。 そういったところで、連絡ができるという前提でなくて、連絡ができないかもしれないということを重要視していただきまして、先ほどの衛星携帯電話等、万全を期していただきたいと思います。 連絡網を見ると、電話番号は書いてあるんですけれども、普通の電話ではつながらないだろうなと思うんです。普通だとつながりますけれども、災害時はこれ絶対につながらないのを前提として考えておかないとだめだと思いますので、その辺、よろしくお願いしたいと思います。 次の災害時の児童・生徒の下校体制について再質問させていただきます。 先ほど丁寧な御説明でございまして、下校時、学童の下校体制をお話しいただきました。大変結構な話だと思います。 先ほどの説明は、多分、学校保健安全法において、各学校に危機管理マニュアルの作成が義務づけられているという認識を持っております。その中での、児童の避難方法もそうでしょうけれども、先生の役割等がマニュアル化になっていなきゃいけないということだと思いますが、先ほどの話は、その学校保健安全法における、各学校に危機管理マニュアルの作成でお話しになったのか、ちょっとそこを再確認させていただきたいんですが、よろしいでしょうか。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 危機管理に関する実態というか、学校の対応状況ということで、法的にそういうふうな状況で危機管理のマニュアルをつくっているというだけじゃなく、児童・生徒を預かっている立場から、常に現実的な対応という形で設定されているのであります。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) とにかく各学校長がその安全に対しては責任を持って対処していただくということだと思いますので、その統一というか、各学校、同じような行動が、まあ状況によっては違うかとは思いますけれども、そういった共通認識でやっていただくということが大切だと思いますので、その点、よろしくお願いしたいと思います。 先ほどの下校なんですが、職員の方が家まで連れていく、いなかった場合にはまた待機させておくというお話でした。 保護者も駆けつけたいんだけれども、この間の東日本大震災でも、交通マヒになったような、信号機がつかなかったりですね、これは皆さん経験しているはずです。そうしますと、保護者も帰りたいんだけれども、帰れない。どうなっているんだろうと。親切にも先生は家に届けた。いなかった。 それは結果的にわかりますけれども、そういった情報を、天童市の広報の中にメールというのがありますけれども、エリアメールあたりで配信をして、その連携ができないのか。うちの子供が安心かどうかをそのエリアメールあたりで活用して、早いうちに情報を入手したいというような気持ちだと思いますので、そういったところが可能なのかどうかというか、そこら辺をお願いしたいんですけれども、そういう方向でいかがなものか、よろしくお考えをお願いします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 現在のところ、メール配信システムというものを活用しているのが七、八割でございます。また、今のところまだ検討もしていないという学校が数校ございますけれども、かなりの確率で、多くの学校がもうメールでの配信ができるようなシステムになっていると。 ただ、なかなか、個人情報ですので、拒否したい人もいるのも事実であります。知らせる方法としては、掲示板に張り紙をするとか、あるいはスピーカー等で地区内を回るとか、いろんな方法で、とにかく家庭に安心していただけるような措置を学校では講じてまいりたいというふうに考えてございます。 ○水戸保議長 武田正二議員
    ◆1番(武田正二議員) メールを使った情報発信をやっていただいているということでございます。災害時になりますと、本当に早く安心した気持ちになりたいという保護者の考えだと思いますので、ぜひ、充実したというか、緊急対策を確立できるようにお願いしたいものだと思います。 先ほどの、戻りますけれども、災害時安全確保、通学路の安全確保を見てから、安全でなかった場合に学校に引きとめて、保護者が来たときに引き渡すという話ですけれども、そのとき、確認をしながら氏名と時間帯を記入するということでございますが、必ずしもうちの人というか、家族の中でもだれが行くかわからない。先ほどの帰宅困難になっている場合、親御さんを確認する方法など、なかなか難しい点もありますよね。 そんな災害に便じてというわけではないんですけれども、違う人が連れていったとかというような恐れもあります。そういったときのために、保護者との間で、自分が行けなかったら、だれが行けなかったら家族のだれかとか、近所のおじいちゃんとかおばあちゃんとかという代理人が行きますというような形で、その辺までもはっきりしておかないと、連れていかれた、いなくなったのよというようなことも心配だと思いますので、その辺、どうお考えなのかお伺いしたいと思います。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 いずれにしても、危機の間でありますので、臨機応変な対応が求められると思います。 いずれにしても、子供安全というものは非常に確保しなきゃならないという意味では、確実に渡すということでは、代理人を立てるといっても、そのときによってはなかなか立てられないということもございますので、確かにそうだということを確認して渡すというふうなことに心がけるということ以外はなかなか難しいのかなというふうに思っているところであります。 いずれにしても、確かに保護者に渡していきたいというふうに考えますので、先ほどのような記録をきちっととっておきたいというふうなことであります。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) この間、常任委員会で視察した富士見市というのがありました。そこでは、防災で視察しに行ったわけでありませんで、事業仕分けの観点で視察したわけですけれども、そこに、やはりそういったときに、代理カードをつくっているというような、保護者との引き渡しカードをつくっているようなお話もちょっとお聞きした点がございました。 詳しくは聞けませんでしたけれども、そういったときに、やはり引き渡す、災害時に確実に渡っているのかどうかというのを確認するのは大変なわざであります。ただし、ここまでやっているんだというようなものを示しておかないと、いざというときに何をするんだと、だれにでも引き渡すんだというような話にもなりかねないので、その辺は十分考えていただきまして、対応していただければと思います。 先ほど、マニュアルじゃなくてというお話がありましたけれども、明日にでも起きてもおかしくない震災でありますので、親御さんたちはどういうふうに行動すればいいのか。迎えに行くといっても、行かれないときはどうするんだ、先ほどの話になりますけれども、そういったところのマニュアルのようなものをつくっていただきながら、保護者と実際どうするかというものを具体的に表しておきながら、マニュアルみたいなのをつくっていただいたら配っていただくとか、そういうような方向でぜひお願いしたいと思います。その辺、お聞きして、お願いします。 ○水戸保議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 先ほどの話にもありましたけれども、引き渡し訓練なども通しながら、これから進めていきたいということでありますので、もちろん保護者とのマニュアルの情報交換とか徹底の仕方とか、あるいは、先ほど、今、富士見市の例がありました。そういういいことについては、できるだけ取り入れられるところは取り入れながら検討してまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 本当に、子育て支援日本一、子供を大切にして、未来の天童市を背負う子供たちでございますので、ぜひ安全な下校ができるような、親御さんに返せるような、そういった体制をお願いしたいと思います。 続きまして、モンテディオ山形の応援を活用した商業振興についてお尋ねいたします。 現在、先ほど言いましたモンテディオ山形が首位をいっております。なおかつ、J1ではベガルタ仙台が首位を走っております。どちらも東北のチームであります。早期の復興を願うきずなの東北としては、すばらしい努力だと思います。 それを活用してはどうかということなんですよ。常日ごろ、できなかったら、せめて、この優勝するかもしれない、J2で、当然、優勝すれば昇格なんですけれども、そのときに、同じくJ1でも仙台が優勝したなどということになれば、やはりこの東北の力は捨てたものじゃないよというようなことだと思います。 ぜひ、この話を今やっておかないと、11月11日で試合が終わってしまいます。なら、明日からしてみるか、それはできないはずです。 ですので、ぜひ、そういった優勝、昇格した場合に、プレミアム商品券、過去に2回行っております。21年、22年、やっております。21年が第1回目で、20%のプレミアムをつけたかと思います。売り上げが2億7,000万円ぐらいだったかと。第2回目は、プレミアム10%で22年度行いまして、これが約1億1,000万円の売り上げだったと思います。 それをやって盛り上げてという感じもありますけれども、このモンテが優勝した、昇格した、これを、先ほどのスポーツの中でも、オリンピックの年でありますし、ワールドカップ予選の年でもあります。モンテが優勝したなどといえば、これは天童市を売り込む絶好のチャンスだと思います。 そこをやはり、地域振興、市民が盛り上がって、モンテが優勝したからこのプレミアムなんだと、商店街も、優勝したからプレミアムなんだと、ホームタウンがあってよかったな。レッドウィングスもありますし、楽天イーグルスの2軍のホームでもありますけれども、優勝、昇格した場合に、チャンスとして、歩行者天国もあわせるかどうかわかりませんけれども、ぜひ商店街と連携してプレミアム商品券を発行してはいかがでしょうか。再度お聞きします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、首位というようなことで、可能性が非常にあるということですから、前もって準備をしておきませんと、セールも歩行者天国もできないということは事実でございますので、先ほど申し上げましたように、なるという前提の中でするかどうかは、ちょっとまだわかりません。途中、まだかなり長い試合工程がありますので、ホームタウン天童を中心にしまして、それぞれの関係団体と連携しながら、そしてまた、特にプレミアム商品券ということになりますと、商店街の皆さんの御協力が必要になるわけでありますので、その辺とも協議しながら考えさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) ぜひ、モンテがこのままいくと思います。そう願いたいと思います。その暁には、ぜひ天童市全体で盛り上がれるよう、いろんな企画を支援していただければと思うところでございます。 時間ですので、次の人間将棋大会に移らせていただきます。 天童桜まつりで小学校対抗人間将棋大会という御提案を申し上げましたけれども、先ほど、人間将棋大会は、やはり桜まつりでプロ棋士がやっておりまして、2日間やった後に小学校対抗というとなかなか難しい。これは当然、物理的に大変難しいのかなという点もあります。 日にちをかえてはいかがでしょうか。市の第六次総合計画、にぎわう観光の中で、各種祭りを、市民に親しまれる祭りをするために、市民参加型の手法を取り入れていくと書いてあります。 また、舞鶴山の山頂の人間将棋板、観光客のリニューアルをして立派なものとなりました。その総事業費は9,700万円となっているはずです。新聞に書いてありました。 桜まつりでのプロ棋士による人間将棋だけ、あそこで2日間だけ使うのは、9,700万円もかけた割にもったいないような気がする。 ましてや、先ほどありましたけれども、時間がないので、さっとしてしまいますけれども、日にちをかえてはいかがでしょうか、再度御答弁をお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 議員も、物理的になかなか大変だなというのは認識しているようでございますけれども、まさにそういう金額をかけてつくった施設ですから、大いに活用していくという点はあるかと思います。しかし、活用の仕方もいろいろ考えていってもいいのかなと思います。 一つの御提案として前向きにみんなで、特に子供たちが、今、天童市からプロの将棋を出そうというような思いでいろいろな事業をしているわけですので、子供たちができるだけ強くなれるような環境整備が必要ですから、その辺も含めて、そういう対抗戦がいいのかどうかも含めて、特に天童将棋連盟支部の皆さんの御意見なども大切でございますので、さまざまな意見をいただきながら考えてみたいと思っております。 ○水戸保議長 武田正二議員。 ◆1番(武田正二議員) 先ほど愛宕沼に夢のかけ橋というような話がありました。子供がプロ棋士になる、せめて夢のかけはしになっていただきたいと。島が無理だったら、子供にかけはしをつけていただきたいと思います。 最後に、まだまだ話したかったんですけれども、すみません、フルーツといで湯のまち天童、将棋のこま日本一の天童であります。子育て日本一、スポーツ・健康日本一、観光・ものづくり日本一に力を入れて頑張っている市長であります。先ほど再出馬を表明されました市長ですので、それに加えて、企画とアピールがうまい日本一の市長を目指していただけませんでしょうか。期待して私の質問を終わります。 以上です。 ○水戸保議長 以上で武田正二議員の質問を終了いたします。 △水戸芳美議員質問 ○水戸保議長 次に、2番水戸芳美議員。  〔2番 水戸芳美議員 質問席〕 ◆2番(水戸芳美議員) 通告に従いまして、6月の定例会一般質問を始めさせていただきます。会派、清新会、2番水戸芳美です。よろしくお願いいたします。 最初に、防災対策の国民保護計画について質問させていただきます。 国民保護法が2004年、平成16年に成立いたしました。これは、2001年9月11日、アメリカ、世界貿易センタービルのツインタワー北棟にアメリカン航空11便の突入を受けて、爆発炎上、そして南棟にユナイテッド航空175便の突入を受け、2,749人もの死亡者が発生しました。これは大惨事でした。 また、それ以前にも地下鉄サリン事件などが発生しており、2001年、平成13年、当時の小泉首相が、法制定等を表明し、戦争、事件、テロ等非常事態が勃発している現状から、有事関連3法案を国会に提出して施行に至りました。 そして、国民保護法制は、3つの柱として、1つ、避難指示、2つ、救援の実施、3つ、武力攻撃による被害の最小化があり、この3つの柱について、国は基本方針を、地方公共団体は国民保護計画をそれぞれ作成し、国民の保護に努めることを任務として規定いたしました。 これらに基づき天童市でも、平成18年に天童市国民保護協議会を開催し、平成19年に国民保護計画の完成、策定に至っております。 最近の事案として、平成24年4月13日7時39分、北朝鮮で、衛星と称し弾道ミサイルがフィリピン諸島方向に打ち上げられ、発射2分後に空中爆発、破片は公海上に落下いたしました。 1998年にも北朝鮮から、テポドン1号に類似したロケット1機が打ち上げられ、1段目が日本海に、2段目以降の部品が三陸沖の太平洋に落下したことがあります。 県や天童市には全く被害はなかったのですが、単なる対岸の火事として無関心でいるわけにはいかないように思います。 これらの有事の際に市民の生命と財産を守る国民保護計画の具体的な運用はどうなっているのか、お伺いいたします。 また、数年に1度は、国民の保護のための措置についての訓練を市総合防災訓練と連携させ、町内会、自治会、自主防災組織と一体的に総合訓練をする必要があると思いますが、市長の考えを伺います。 次に、これは武田正二議員の災害に強い防災体制についての質問と類似するところがありますが、災害発生時の職員配置について御質問いたします。 火の粉が自分自身に降りかからないとなかなかその熱さがわからないように、昨年3月11日の東日本大震災を経験して、災害時の備え、つまり、いざというときの準備が非常に大切であることを考えさせられました。その備えの一つである地域の防災体制も、どうあるべきか、そして、その重要性も再認識させられました。 災害発生時は、各自治会や自主防災会、消防団など、地域の皆さんの協力なくして成り立ちませんが、災害状況の把握や避難所の運営、調整、また安全などの確認、指示等を発する人が現場にいることが非常に重要ではないかと思います。 そのためには、災害発生時、地区公民館単位で、地区のことをよく知っているリーダーとなる地元の職員を配置して、公民館主事とともに対応してはどうでしょうか。また、そういう考えがないのかお伺いいたします。 次に、少子化対策についてですが、統計で天童市の人口を見てみると、平成17年の6万3,864人がピークで、平成23年で6万2,049人となっており、6年間で約1,250人ほど減少しています。しかし、平成24年4月末日の人口は6万2,109人となり、前年同期と比べると60人増加いたしました。 また、世帯数を見てみると、平成24年4月末日で2万173世帯で、前年同期より289世帯多くなってきております。これは、世帯数増加の割に人口が増加していないことを考えると、市内の2世帯・3世帯家族が、親から息子さんたちが分家して、世帯数が多くなってきている傾向のように思えます。 そして、小学校12校の生徒数を見てみると、平成18年度3,740人だったのが、平成24年度は3,420人となり、320人ほど少なくなってきております。 このように、天童市の人口は減少傾向にあったものの、平成24年から若干増え始めています。また、小学校の子供たちは、年々減少しています。出生数も、年ごとの変化はあるものの、年々減少傾向のようです。 このようなことから、少子化対策として歯どめとなる対策は、どのようなことを行っているのかお伺いいたします。 次に、結婚推進についてですが、少子化対策として、仲人、結婚コーディネーターなどに対して助成の考えがないのかお伺いいたします。 出生数を増やすには、女性1人が生涯に産む子供の数を増やす考えもありますが、未婚化、晩婚化が進んでいる社会情勢の中、できるだけ結婚数を増やして、1人でも2人でも子供を産み育てていただくのが、少子化対策につながるものだと思います。 幸いにして、山本市政では、子育て日本一を掲げ、子育てに対する支援が充実していますので、1組でも多くのカップルが誕生できるよう支援していただきたいと思います。 その対策の一つとして、仲人は日本のすぐれた伝統であり、男女の仲を取り持っていただくのには非常に有効な方法であると思います。 また、現在は、婚活を応援、支援する団体などが多くなってきておりますが、自分から積極的に結婚のチャンスを見つけようと、そういうイベントに参加する人はほんのわずかで、自分から出会いの場になかなか参加できない人も多くいます。 こうした中、個人では参加しづらいけれども、グループだったら参加してみたいという人もいるため、勤め先の会社や各団体間同士での婚活イベントなどに対し助成するつもりがないのか、お伺いいたします。 次に、観光についてですが、体験型観光として現在どのような事業を行っているのか、お伺いいたします。 天童市は観光資源が豊富にあり、また、交通網にしても、高速道路のインターチェンジがあり、新幹線が停車し、山形空港から近く、観光客がいろんな交通手段で首都圏、関東方面、仙台圏などからも訪れやすく、天童市は恵まれた環境にあります。 観光を推進していく上で、見学する観光も大切ですが、観光客のニーズの多様化に伴い、これからは観光客みずから体験する観光も推進していく必要があると思います。 そして、フルーツのまち天童のよさをもっともっと知っていただくには、春のサクランボから桃、ブドウ、ラ・フランス、リンゴなど、秋までいろんな果物の収穫があるので、もぎ取り観光のほかに、葉摘みや摘果作業、草刈り等、収穫前の農作業を子供たちに体験していただくような農業体験学習を関東方面からの修学旅行に結びつけて推進していけば、農業の収穫前の工程や、農業環境、天童市民の人柄なども知っていただき、大変よいと思いますが、市長はどう考えているのかお伺いいたします。 最後に、天童高原の観光についてですが、天童高原と若松寺とのタイアップをして、天童高原を縁結びのスポットとして活用してはどうか、お伺いいたします。 去る5月22日に東京スカイツリーが展望台として開業したのにあわせ、天童高原634の松交流イベントが5月20日に行われました。これは、今話題の世界一の高さ634メートルを誇る東京スカイツリーにあやかり、標高634メートルにある天童高原の松を「634の松」と命名し、天童高原の新たな魅力を発信しようと、命名碑除幕式や、634個の風船飛ばしなどイベントが開催され、多くの家族連れの人たちが訪れました。 この634の松の近くに、634の松より太くて大きな、樹齢数百年と思われる、しめ掛の松があります。まちのほうから登ってゆき、南面白山に通じる道路と、北の吉野平からの道路と、北面白山に登る道路の交差するところにあり、まさしくパワースポットであり、夫婦松と命名し、縁結びの松として活用してはどうか、考えを市長にお伺いして、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 水戸芳美議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、防災対策についての国民保護計画について申し上げます。 武力攻撃を受けた場合、国民の生命や財産を保護するための国民保護法では、国や地方公共団体などの役割として、住民の避難、避難住民の救援、武力攻撃に伴う被害の最小化を定めております。 これらの中で住民の避難が市の主な役割とされており、本市におきましても平成19年2月に、住民の避難に関すること等の基本的事項を定めた天童市国民保護計画を作成しております。 同計画に基づく具体的な運用ですが、武力攻撃等への対処につきましては、自然災害や事故災害への対応と共通する部分が多いことから、市総合防災訓練など、天童市地域防災計画に基づく取り組みの蓄積を活用する考えであります。 なお、本市におきましては、有事の際に内閣官房からの情報を瞬時で受信できる全国瞬時警報システムを平成23年3月に設置し、有事に備えております。 周知の方法につきましては、市総合防災訓練や自主防災会の訓練など、さまざまな機会を活用して、国民保護に係るサイレン音の啓発を始め、国民保護計画の広報を行ってまいります。 次に、災害発生時の職員配置について申し上げます。 災害発生時の各避難所への職員配置につきましては、災害状況を勘案し、必要に応じ、収容避難所班の職員の中から、地域出身者を中心に適任者を派遣することとしております。地域出身の職員でない場合もありますが、派遣された職員は十分にその任務を果たせるものと考えております。 次に、少子化対策についての出生対策について申し上げます。 我が国では、ライフスタイルや価値観の多様化による未婚・晩婚化の進展、育児不安、子育てと仕事の両立の難しさなどを背景に出生率が低下し、長期的に少子化の傾向が続いております。 このような状況を受けまして、国では平成22年に子ども・子育てビジョンを策定し、妊婦の経済的負担の軽減や多様な保育サービスの充実、放課後児童クラブの質の向上等を図るとされております。 このような中、本市では、妊婦健康診査の公費助成や特定不妊治療費への一部助成、保健師による乳児への全戸訪問、中学3年生までの医療費完全無料化を実施するなど、安心して妊娠、出産できるための施策に積極的に取り組んでまいりました。 また、市直営の病後児保育室を県内で初めて開設するなど、保育サービスの充実にも努めてきたほか、放課後児童クラブの環境改善にも取り組んできたところであります。 さらに、今年度から、18歳未満の子供が3人以上いる世帯の経済的負担を軽減するため、先進的な取り組みとして、第3子以降保育料無料化事業を実施しております。 私は、子供たちを産み育てやすい環境づくりを重要施策の一つと位置づけておりますので、今後も子育て支援に積極的に取り組んでまいります。 次に、婚活推進について申し上げます。 本市では、NPO等の民間団体で行っている婚活支援事業を市ホームページやパンフレット設置により紹介しているほか、県で行っているやまがた結婚サポートセンターと連携して、事業の情報発信に努めております。やまがた結婚サポートセンターでは、情報発信のほか、企業と連携した独身者の交流支援、個別のお見合い支援等の事業を行っております。 御質問の仲人への支援ですが、助成等につきましては、個人情報の取り扱い等の課題や、制度の趣旨に合わない利用なども懸念されるため、実施は難しいものと考えます。一方、仲人間の情報交換につきましては、先ほど申し上げましたやまがた結婚サポートセンターで実施しておりますので、積極的に連携していきたいと考えております。 また、市内で婚活支援を行っている団体の支援につきましては、平成22年に聞き取り調査を実施した経過がありますが、今後、実施団体と意見交換等を行い、必要な支援について、財政的な支援を含め検討してまいります。 次に、観光についての体験型観光について申し上げます。 体験型観光につきましては、本市の特産である将棋駒を題材とした書き駒の体験や、そば打ち体験、季節の紅花を素材にした体験染め、さらには、フルーツのもぎ取り体験などがあり、年間を通して多くの観光客をお迎えしております。 また、温泉街の3カ所の足湯につきましても、日帰り観光として体験型観光に結びついております。 農作業体験を題材にした体験型観光につきましては、過去に取り組んだグリーンツーリズムは、宿泊体験としてまとまった人数を受け入れるだけの希望農家を得ることができず、実現できなかった経緯があり、現在は、主に地域の農産物を楽しめる日帰り型に推移しております。 今のところ、宿泊農家の確保の観点から、農作業体験を題材とした修学旅行生の宿泊体験の受け入れは難しい状況であると考えております。 次に、天童高原の観光について申し上げます。 若松寺は、県内のテレビ番組でも取り上げられるなど、縁結びの寺としてクローズアップされております。 若松寺で祈祷した絵馬を天童高原のしめ掛の松にかけるなどにより、若松観音から天童高原に誘客することにつきましては、松の由来も考慮しながら、若松寺を始め、地元の田麦野地区や天童高原の関係者、関係機関等との協議の上、検討したいと考えております。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) それでは、再質問をさせていただきます。 最初に、市国民保護計画についてですが、先ほど申し上げたように、平成19年2月に、法律に基づいて、天童市国民保護計画を策定いたしました。そして、その年の5月1日の市報に概要の特集を掲載し、市民の皆さんに周知いたしました。 市報の中で、その対処方法を、活動マニュアルを作成し、具体的な運用を図っていく考えであることをお聞きしておりますが、その具体的な運用とはどういうことなのか、お伺いいたします。 ○水戸保議長 瀧口総務部長。 ◎瀧口廣総務部長 お答え申し上げます。 具体的な運用でございますけれども、先ほど市長からもございましたように、避難が一つの大きな市の役割ということでございます。避難につきましては、いわゆる一般の災害の避難と同じような対応になるということでございますので、通常の防災訓練の中で蓄積しましたものを活用していくという考えで、その防災計画のほうを一つのマニュアルという形で現在努めているところでございます。 以上であります。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) はい、わかりました。そのような形で私も結構だと思います。 こういうロケットとかミサイルとか、しょっちゅう来るわけではないので、万が一のときに、やっぱり市民の皆さんがどういう処置、どういうことをするといいんだかというところを、やはり総合防災訓練と兼ね合わせてやっておく必要があるのかなというふうに思っております。 その有事の際の警報なんかを、皆さん、ほとんど聞いたことがないと思いますけれども、これらの警報の音をどうやって市民の皆さんに教えていくのか、ちょっとその辺のところもお伺いいたします。 ○水戸保議長 瀧口総務部長。 ◎瀧口廣総務部長 お答え申し上げます。 警報はどのようにお知らせしていくのかということでございますけれども、保護計画を策定しました当年度につきましては、防災訓練のほうで一応お聞かせをしたということがございます。また、国民計画の全体のパンフレットなんかも配布をさせていただいたという経過がございますけれども、その後、そういった取り組みがなされてこなかったということでございますので、今後、防災訓練なり、あるいは地域の方々の訓練等の中におきまして、こちらのほうから出向くような形で、もしあれであれば、そういった音を聞いていただくとか、あるいはパンフレットを再度配布させていただくなどの対応をとらせていただきたいというふうに思ってございます。 以上であります。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) はい、わかりました。 やっぱりそのような形で、警報の音などは市民の皆さんにちょっと聞かせておいたほうがいいのかなと。やっぱりそれも防災訓練時にちょっとこう流してみて、ああ、こんな音かというようなことをわからせるのが非常にいい手段ではないかなというふうに思います。防災計画の中で、よろしくお願いいたします。 次に、大規模災害発生時は電話が不通となり、道路や水道のライフラインが寸断され、消防機関の活動は著しく制限されることが予想されます。こうした状況の中で、連帯意識や地域のことがよくわかって、リーダーとなる人が重要であり、本当に必要だと思います。 避難所などを設置した場合、自治会や自主防災会、福祉ボランティア等などの団体組織との連携も重要になり、いろんな分野を調整する人も必要となってきます。 リーダーとなる地元の職員を配置して対応することが、本当に望ましいことだと思っております。先ほど市長からあったように、配置するということでしたので、今後、有事の際はそのような形でお願いしたいと思います。 次に、少子化対策についてですが、6月6日の山形新聞に、出生率横ばい、1.39、初産、初の30歳超えという見出しで載っており、第1子出産時の母親の平均年齢は30.1歳、前年比0.2歳増と、初めて30歳を超え、晩婚化が進んだという記事がありました。 そして、山形県の合計特殊出生率は1.46で、2010年の1.48から0.02下がった。山形子育て応援プラン、10年から14年度で、成果検証の指標の一つに掲げる1.5に届かず、県子育て支援課は、未婚化、晩婚化に伴う厳しい数字と受けとめている。結婚、子育て、若者定着支援の総合的な支援を進めたいとしているとコメントがありました。 市長はこの県の指標に対してどのように考えているのか、ちょっとお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 少子化を最も端的に表しているのがこの数字でありまして、そういう意味では大変厳しい数字であると思いますが、いずれにしましても、大きな流れとしては、やはりこういう晩婚、あるいは少子高齢化というのは流れなんだろうと思います。 その中で、やはりさまざまな環境を整えながら、やはり環境をしていく。そういうような意味で、天童市では、子育て支援と、あるいは雇用の場の確保とか、さまざまな総合的な形の中で政策を今展開しているところでございますけれども、この数字については、現実的には大変厳しいなという印象を持っております。 ○水戸保議長 水戸芳美議員。 ◆2番(水戸芳美議員) なかなか少子化対策は難しい問題にさしかかっていると思います。やはり先ほど市長が答弁されたように、子育て日本一を掲げ、いろんな施策をして、天童市は本当に子育てしやすい市であると私も認識しております。 そんな中で、やっぱり成婚数、結婚する人が少なくなっているというのがちょっと非常に問題なのかなと。だから、できるだけやっぱり結婚する人を増やしてあげたいというような形で、仲人さんがどうかなという話をしましたけれども、それにかわる、いろんな、成婚を、結婚を手助けいただくような形で、行政のほうもちょっと協力をお願いしたいというふうに思っております。 ぜひ天童市でも、この県の子育て支援課と連携しながら、未婚化・晩婚化対策を進めていってほしいと思います。 次に、体験型観光についてですけれども、5月10日に経済常任委員会の行政視察で和泉市を訪れたときに、JRの駅に大阪の修学旅行の学生がいまして、話を聞いてみると、やっぱり農業体験をしてきたと言うんです。 どういう体験か聞いてみたら、各農家にグループで行って、約2日間ぐらい、酪農家や野菜農家、果樹農家の仕事を各農家に行ってやって、終わった後、御飯を食べて1泊して朝帰りということで、この短い時間の中で、触れ合いの中で、次、朝、帰るときに子供たちは涙を流しながらお礼を言ったということで、こういう体験をして、子供たちが体験をして、こういうふうに果物や野菜などが出てくるんだな、牛乳なんかもこうやってつくっているんだなという体験をすることで、非常に勉強になって、人生の勉強になるのかなというふうに思ってきたところです。 やっぱり先ほど市長があったように、1回取り組んだけれども、いろんな宿泊の問題等でちょっとだめになったという話がありましたけれども、できれば収穫時期に、もぎ取りじゃなくて、もぎ取った後の選果、箱詰め、そういうところなんかも実習としてできるところもありますので、幅広い体験型観光を目指して、天童市でも取り組んでいただきたいと思っております。 あと、天童高原ですけれども、先ほど、若松寺のほうにお願いして、願かけとか、絵馬とかそういうものを祈願していただいて、しめ掛の松あたりにかけていただいて、やっぱりただじゃなくて、少しでもお金を落としていただくような何か考えて、縁結びと観光と収益を兼ねた形の方法なんかも今後ちょっと考えていただけたらなというふうに思っております。 あと、ちょうどキャンプ場の駐車場のところに展望台がありまして、そこはあずまやというんですけれども、そこは、月山、葉山、北のほうには、運がよければ鳥海山も見えます。ラッキーなときは見えるんですけれども、そういうところに、鐘を鳴らすと願いが叶うような、鐘とかつるしていただいて、例えば観光客、もしくはそういうカップル等が来たときに、鳴らしたら成就する、願いが叶う鐘と称して、何かそういう企画も行ったらいいのかなというふうなところも思っているところです。 今後、いろんな形で、立地室との、県との中で、地域の皆さんと話し合いながら、よりよい天童高原にしていくように進めていると思いますけれども、今後、天童市がますます発展するように、最後にお願いして、我々議員も頑張りますので、天童市が発展するようにお祈りいたしまして、私の質問とさせていただきます。 終わります。 ○水戸保議長 以上で水戸芳美議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 再開は午後2時35分といたします。   午後2時23分 休憩   午後2時35分 再開 ○水戸保議長 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 △遠藤敬知議員質問 ○水戸保議長 3番遠藤敬知議員。  〔3番 遠藤敬知議員 質問席〕 ◆3番(遠藤敬知議員) 3番、清新会、遠藤敬知です。通告に従いまして、市政に対する一般質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。 私は、昨年9月の市議会議員選挙で、「市政は暮らしのサポーター」をキャッチフレーズに掲げ、納税の義務を果たしている私たちに政治は一体何を与えてくれるのかということを一貫して訴えてまいりました。そのような視点で、市政を拝見にし、今感じている事柄を申し上げ、質問に入っていきたいと思います。 かつて、伸びゆく青年都市天童と言われ、ほかの市町村からうらやましがられた時代がありました。内陸部の中心に位置し、国道48号線で仙台市と直結しているなど、まさに地の利を活かして発展した時代であります。 しかし、今やどうでしょうか。お隣の東根市や寒河江市のほうが勢いを感じるのは私だけでしょうか。地の利を活かしつつ、これからは知恵を絞り、市民の知恵と力を結集していくときであると思うのであります。 政治の要諦は、近き者は説び、遠き者は来る。漢字で書けばたったの6文字、近者説、遠者来であります。天童市に住む人々は、豊かで楽しく、安心して暮らし、遠くの人々は、一度は天童市に行ってみたい、できれば天童市で暮らしたい、そんなすばらしいふるさと天童をつくりあげるのが、山本市長の責務であると思うのであります。そして、失われた10年を何としても取り戻してほしい。こんな願いを込めまして、質問に入りたいと思います。 山本市政も、任期最後の仕上げの年度に当たるわけであります。就任なされて以来、子育て支援、観光・ものづくり、スポーツ・健康づくりの3つの日本一を掲げ、そして、これらを成し遂げるために、財源の確保と政策の整合性を保とうと努力され、市役所改革を推し進めてきたものだと思っております。 社会保障や財政赤字の負担を背負うのは、今の若者やこれから生まれる子供たちであります。私たちには、若い世代が展望を描ける社会に変えていく責任があります。切り詰めるべきは切り詰め、成さなければならないことは成す。夢のある天童市を子供たちに引き継ぐために、先を見据え、あえて大胆な発想も必要になってくるわけであります。 そこで、切り詰めるべき市役所改革、成さなければならない児童クラブ施設の格差解消、そして住民要望のインフラ整備の3項目について質問いたします。 最初に、市役所改革についてお伺いをいたします。 子供たちが夢を持ち続けられる天童市、高齢者が長生きすることは幸せだと実感できる天童市、そのような行政サービスを持続的に提供していくためには、時代に対応した行財政運営の確立を急ぐべきであり、市役所改革をさらに強力に推し進める必要があります。 そこで質問です。 第六次行財政改革大綱実施期間の最終年度となるが、これまでどのような改革に取り組み、どの程度改革が進んだのかをお伺いいたします。 さらに質問です。 本年度、先に質問がダブっておって、答えられた面もあると思いますが、約8,000万円の予算を計上し、職員の意識改革と新たな視点での2つの大きな柱で改革に取り組むと市長は言っておられますが、市役所改革を委託するに至った経緯と、その改革しようとする内容についてお伺いします。 次に、職員の意識改革についてであります。 厳しい経済情勢の中、民間企業では以前から、社員一人ひとりがみずから考え、業務の効率化、経費の削減方法などについて提案する場を設けており、効果的な会社運営と社員の意識改革、そして業務の質の向上に多くの企業が努力しております。 地方分権時代を迎え、それぞれの地方公共団体は、まさに自己決定、自己責任の原則のもとに行政運営が求められており、全職員が自治の担い手として自ら考え、自らの責任により実行するという意識を持ち、柔軟な発想と創意工夫により行政改革に取り組むことが必要であります。 そこで質問です。 天童市業務改善奨励規程、この規程には、市政各般の業務処理について、職員の改善意見の提案を奨励し、かつ、その実現を図ることを目的とするとあります。この規程は、山本市政においてどの程度活用されているのかお伺いいたします。また、職員・現場に対し、どのような方法で積極的提案を求めているのか、お伺いいたします。 次に、放課後児童クラブについてであります。 御承知のとおり、御両親の都合で、保護者が家庭にいない小学生の児童に対し、放課後や長期休暇中、保護者に代わって保育を行っているわけですが、子供たちの第2の家庭として、安心して楽しく過ごせる施設でなければなりません。 先月26日の山形新聞に、子育て家庭のお母さん方の86%が、正社員やパートで仕事に就くことを希望しているという政府の調査結果が掲載されておりました。長引く景気低迷で、ますます夫婦共働き志向が顕著になっております。 児童福祉法には、児童クラブも子育て支援事業の一つとして明確に位置づけられているわけであります。 天童市においては、昭和51年にスタート以来、36年が経過し、12学区に20の施設が設置され、現在約760名の学童保育が公設民営の形態でなされております。しかしながら、設置運営基準、ガイドラインは示されておりません。 そこで質問です。 運営される側の立場をおもんぱかり、事業の実施主体である天童市として早急にガイドラインを示すべきと考えますが、子育て支援日本一を掲げる山本市長の考えをお伺いいたします。 また、市連協との懇談会でお聞きになっておられると思いますが、万一の事故の際はどこに責任の所在があると考えるのか、お伺いします。 それからもう1点、指導員の身分保障、とりわけ賃金など雇用の実情についてどう考えるかをお伺いいたします。 次に、施設の格差解消についてであります。 前段でも述べましたが、全12学区に20の施設、この配置状況は県内でもトップクラスにあると思っております。 しかしながら、これら20施設の格差が問題であります。量から質への転換が必要であり、市の放課後児童健全育成事業実施要綱に、この事業主体は天童市とするとあり、公設民営で運営されているわけですが、公設でありながら、余りに粗末であり、児童健全育成事業を営むには無理がある施設が幾つかあります。 市が建てられた施設と比較し、高擶第二、津山湯の上、北部第三は、小学校体育館のギャラリー、そして寺津、荒谷、干布は、公民館の片隅に押し込められたような狭い場所で、畳1枚に2人という狭いスペースであり、余りにも格差があり過ぎると言わざるを得ません。 これも市連協との懇談会で多分お聞きしていることだと思いますが、水場の問題、衛生上の問題、避難経路の問題、さらに、これらの内容を一つ一つ挙げれば、多くの問題点が指摘されます。 そこで質問ですが、子供たちにとって、家庭にかわる毎日の生活の場としてふさわしい、安全で安心して楽しく過ごせる施設とするため、早急に格差解消を図るべきと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。 また、子育てするなら天童市を標榜する山本市長であります。格差の著しい6クラブ施設を、年次計画ではなく、国の整備補助金を活用し、各小学校敷地内に次年度一括整備すべきと考えますが、市長の考えをお伺いいたします。 次に、インフラ整備についてであります。 地域住民の方々より、さまざまな整備の要望が出ていることと思いますが、どのような優先順位で決定し、整備を行っているのか。 また、費用対効果も大切でありますが、幹線から離れていたり、民家が少ないなど、光の当たらないところに光を当てるのが政治であると思うが、山本市長の考えをお伺いし、以上で1回目の質問といたします。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 遠藤敬知議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、市役所改革についての2つの改革の柱について申し上げます。 第六次天童市行財政改革大綱につきましては、平成21年度から平成22年度までを前期実施期間として、20項目の施策に取り組んでまいりました。取り組みの結果、20項目の施策のうち10項目について、実現することができました。 具体的には、観光物産課と商工振興課の統合や、指定管理者制度の見直し、天童市民病院の地方公営企業法の全部適用などであります。 現在は、23年度から平成24年度までを後期実施期間として各施策を展開しており、これまでに実現した施策としては、下水道課と水道事業所の統合、産業立地室の設置、人事評価システムの導入などがあります。 今年度は、新たに取り組む行財政改革の予算につきましては、現在調整している行政課題を解決するために計上しておりますが、狩野議員にお答え申し上げたとおり、委託したほうがより効果的な課題について外部委託をしていきたいと考えております。 次に、職員の意識改革について申し上げます。 天童市業務改善奨励規程の活用状況につきましては、平成21年度は6件の職員提案があり、3件を採用しております。あわせて、改善により効果的が上がったものに対する実績褒賞も1件採用しております。平成22年度は5件の職員提案があり、2件を採用しております。平成23年度は3件の提案等がありましたが、採用はありませんでした。 今年度につきましては、新たな行財政改革の視点の一つに組織の活性化と職員の意識改革を掲げていることから、各職場において、業務の改善や新たなアイデアなどを提案しやすい職場環境をつくっていくとともに、職員研修を通じて、積極的に提案する職員を育成していきたいと考えております。 次に、放課後児童クラブについての設置運営基準、ガイドラインについて申し上げます。 放課後児童クラブにつきましては、昼間に保護者がいない小学生に遊びや生活の場を提供するために設置され、現在、市内に20カ所が開設し、約750人が利用しております。 国では、平成19年度に放課後児童クラブガイドラインを策定し、施設の規模や児童1人当たりの広さ等について基準を示しており、市では、このガイドラインを事業の指針として、委託して実施しております。 各放課後児童クラブへの委託料につきましては、国の基準額に加え、施設の賃貸借料、保育料の減額や指導員の待遇面を含む運営費について、市独自に一部上乗せし、充実を図っております。 施設の運営において最も重要なことは、児童の安全であります。これまで指導員の方々の努力のおかげで大きな事故は起きておりませんが、市として、今後ともクラブと連携し、児童の安全には十分注意してまいります。 設置運営の基準等を定めたマニュアルの策定につきましては、現在、県で作成を進めております運営マニュアルを踏まえ、天童市学童保育連絡協議会と協議してまいります。 次に、施設の格差解消について申し上げます。 放課後児童クラブにつきましては、第2の家とも言える場所であることから、すべての小学校区に設置するなど、これまでも積極的に環境整備に取り組んでまいりました。 平成22年には、入所児童の増加に伴い、天童中央第三学童保育所、天童北部第三学童保育所、長岡よつば第二児童クラブの3施設を分離開設したほか、天童南部第二学童保育所を改築するなど、施設整備を図ったところであります。 しかし、現在開設している20施設の中には、小学校体育館の2階ギャラリーの一部をパーテーションで区切って利用しているところや、市立公民館の一部を改修して使用している児童クラブもあります。 共働き家庭が増加している中で、各地域からの新たな放課後児童クラブの設置要望にこたえて整備を行いましたが、入所児童数が開所当時に比べて増加したこと等により、児童の生活スペースは必ずしも十分でない状況にあることも認識しております。 これらにつきましては、国や県の補助金を活用しながら、市の財政状況を踏まえて整備を進めていきたいと考えております。 放課後児童クラブにつきましては、その重要性を増してきております。今後とも環境整備を進め、小学生を持つ共働き世帯を支援してまいりたいと考えております。 次に、インフラ整備についての住民の要望のインフラ整備について申し上げます。 市民の生活の場である社会基盤の整備につきましては、道路改良や側溝整備、舗装整備や歩道整備、街路樹等の管理など、改善に向けた多くの要望が寄せられます。安全上問題がある場合はすぐ対応しておりますが、多額の事業費が必要な案件につきましては、3か年実施計画に計上して、順次事業化を図るようにしております。 優先順位の決定につきましては、地域間の均衡も考慮し、地域の皆様の意見に配慮しながら事業実施しているところであります。 なお、小規模で、市民生活に支障を来し、緊急性の高いものにつきましては、受益者が少ない場合であっても、対応してまいりたいと考えております。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) 再質問をさせていただきます。 最初の質問で、実施済み件数が10件、第六次行革大綱の中の具体的施策、20項目のうち10件が実施済みというふうなお話がありましたけれども、未達成となっている主な項目というのはどんなものか、お伺いさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 武田行財政改革推進監。 ◎武田淳行財政改革推進監 お答え申し上げます。 実施済みのほかの検討中のものは、具体的に申し上げますと、1つは、下水道事業の地方公営企業法の適用と、下水道課、水道課の統合でありますが、これは今年度実施になっております。 2つ目は、監査機能の充実でありまして、これはいろいろ対外的な面もありまして、少し職員に対しても含めて監査機能を充実したいということでありますが、これについても現在進行中であります。 あともう一つにつきましては、児童館機能の見直しでありまして、これについては、児童館の保育サービス、保育所と大体同じようなレベルにありますので、そういったことも含めまして、使用料等、あるいは保育の内容等についてもう少し検討する必要があるのではないかということでありまして、これも現在検討中であります。 あとそれから最後が、人事評価システムの導入ということでありますが、これについては、22年度から管理職を対象に試行させていただいております。今年度については、能力評価にプラスしまして、業績評価についても管理職を対象に試行させていただいていると、そういった状況であります。 あと最後に、大変申しわけございません、最後に第三セクターの経営改革ということで、株式会社スポーツクラブ天童の経営改革であります。これについては、検討委員会が設置されておりまして、一定の方向性が示されておりまして、それを踏まえて、現在、経営内容について具体的にどう改善していくのか検討させていただいているところであります。 検討中は以上であります。よろしくお願いします。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) 状況をお伺いしまして、それぞれお進めになっていることはわかりますけれども、地方公益企業の経営健全化の項目が今出てきませんでしたけれども、お進めになっているということだと思うんですけれども、第六次の行革大綱の目標として、市民サービスの向上、それからスクラップアンドビルドの視点でのコスト削減、そして最小の経費で最大の効果を上げるための行政組織と事務・事業の適正化の3項目が掲げられ、5つの基本施策を示しておられるわけでありますが、その中の一つ、今申し上げた地方公営企業の経営健全化、つまりは市民病院でありますが、改革プランは示しておりますけれども、経営現状を見るに、公的機関としての使命の重さを最大に考慮しても、健全化への改善にはほど遠く、山本市長の2期目に向けての大きな課題であります。 次に、6,500万円の予算を計上されての外部委託とその内容について先ほどお伺いしたんですけれども、何人の議員からも出るということは、それほど関心が高いということのあらわれだと思うんですが、外部委託に至った経緯というのは、ちょっと私、理解できなかったんですけれども、もし市長のほうで特別あれば、一言で結構ですので、お願いしたいと思うんですが。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先ほどもお話し申し上げました。この委託につきましては、委託をすることによってより効果的なものについては、外部に委託をさせていただきたい。そしてまた、外部委託をする場合においても、基本的な考え方については、我々がしっかりと申し上げながら委託をしていく。そして、なおかつ大事なことは、この今回の行財政改革の推進をするについては、部課長はもちろん、市職員挙げて、やはり主体的に、積極的にみずからがかかわっていくということが大事なんだろうと。従来にも増してそういうことが求められていると、こういうことでございまして、それについて、先ほど狩野議員のときにもお話し申し上げました。これから委託について、そういうものについては、精査をしながら金額決定になるものと思っております。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) 先ほど海鋒議員のときも同じ質問がありまして、お答えになっておられたと思うんですが、私が外部委託に至った経緯を質問したのは、反対という意味であるわけではないんです。そうしなければ変えられない点が何かあるのかなというふうに思ったものですから。 まあそれは結構ですけれども、先ほどの海鋒議員への答弁の中で、改革がまだまだ不足であるという市民の声にこたえるため、さらには、市民のニーズに的確にこたえていくためなんだというふうなことであったと思うんですが、とするならば、むしろ信念を持って堂々と進めていただきたいというふうに思います。 次に、外部委託の内容はまだ決定していないということでしたので、今後の改革の成果を期待して次の質問にまいりますけれども、職員一人ひとりの意識をどう引き出すかだと思うのですが、先ほど何か件数をおっしゃられましたけれども、非常に少ないという気がしたんです。 せっかく業務改善奨励規程があるわけですので、現場を一番知っている職員に対して、1人1提案とか、それぞれの課に対して1課1提案とか、そういった、義務的に求めて、内部提案を市長が直接指示をすることも必要というふうに私は思いますけれども、市長のお考えはいかがでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 前向きな提案というようなことの中で受けとめさせていただきたいと思います。 特に、先ほど申し上げましたかどうか、ちょっとあれなんですけれども、これまで地方行政というのは、やはり国の制度のもとで補助事業等を活用しながら、ある意味、言い方が少し乱暴かもしれませんけれども、画一的なサービス提供をしていたと、こういうことですけれども、現在、こういう経済状況、あるいは少子高齢化、そして世の中が非常に多様化しているというようなことの中で、さまざまな行政需要というのが発生をしているところでございまして、特に地域の自立というのが求められて、地域主権なども叫ばれているわけでありますけれども、そのような中で、やはり市民に対する職員の対応についても、柔軟に、そして、なおかつ多様な対応の方向性というのが求められていると。そういう職員をしっかりと育成していく、こういう時代だろうと思っています。 そういうような意味で、今回、職員の意識改革については、私も今までそれぞれの階層別にさまざまな形で、研修会等を通しましてお話を申し上げましたんですけれども、今後一段とそういうものを強めながら、そして外部の推進員にも来ていただきました。そういう方のお力添え、御意見もいただきながら、そしてまた議員の皆さんからもさまざまな意見をちょうだいしながら、市役所のより一層の改革、しかし私は、職員がだめだということを申し上げているのではありません。 今まで天童市は、大きな事業をたくさん成し遂げてまいりました。その原動力になったのも、間違いなく職員であります。そういう優秀な職員があるということでありますけれども、時代とともに少しずつ変わっていかなきゃならないという時代でありますので、その意味も含めて職員の意識改革を進めてまいりたいと考えております。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) やっぱりまずは気軽に提案できるように、改善の種類や規模、内容や成果の大小にとらわれない提案を求め、市民のサービスの向上、コスト削減、時間短縮などに、効率的な行政運営に向けて、業務改善に挑戦していく職員に意識改革していくべきであり、市役所改革を行う上で、やはり職員の方々からさまざまな意見、提案が出てこそ、真の改革が成されるものだと思っております。 次に、放課後児童クラブのガイドラインの件ですけれども、これは示されているとおっしゃったんですか。そうじゃないですよね。 設置・運営に関するガイドラインは、これはいつごろ、今年中にまとめるということで理解してよろしいんでしょうか。 ○水戸保議長 土屋健康福祉部長。 ◎土屋信健康福祉部長 お答え申し上げます。 ただいまの先ほどの御説明の中で、県のほうで設置のガイドラインを今検討中ということであります。国は19年度に出しているわけですけれども、それを受けて市では考えてきたわけですが、県のほうでやっているというふうなこともありますものですから、その辺のことの情報を受けながら、市のほうのガイドラインについても、さらなることを、そういった仕事をしていきたいという考え方をしております。 以上です。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) ほかの市町村のことで大変恐縮ですけれども、米沢市、山形市、この両市は、山形県に先行して既に独自のガイドラインで運営しております。やはり運営される立場のさまざまな問題解決と不安解消のため、そして保護者の安心のためにも、ぜひ早急に示していただきたいと思います。 次に、万一の事故の際の責任の所在についてということでありますが、これは先ほどの中にはお答えいただけなかったのかなというふうに思いますので、ちょっと、よろしければお願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 大変難しい現在の公設民営の実態を考えますと、軽々にだれがだれというようなことを申し上げるわけにまいりませんけれども、基本的な考え方としましては、受託者の学童クラブと市側の施設管理については、多くの要素、さまざまな要件、それぞれが違うものがあり、一概に責任の方向性を論じるというのは不可能だろうと考えております。 状況について、個別の責任の所在を考慮すべきものもある、こういうようなことを考えておりまして、先ほど申し上げましたように、現時点で、やはり国のそういう基準をしっかりとしていただくということが最も大事なんだろうと思っています。 やはり子供たちの安全・安心、そういう部分にかかわるものでありますので、今、幸いなことに、国においては、国会議員の先生方が党派を越えて議員同盟をつくりながら、そういう施策の展開をしているところでございますので、そういうものにも大いに期待を申し上げたいということを国会の先生方には申し上げたところでございました。 そういうようなことの中で、一日も早い国での対応についても求めてまいりたいと、こういうふうに考えております。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) 確かに市長さんのおっしゃるとおり、大変難しい問題だとは思うんですが、実施主体が天童市であるということは明確にうたっているわけですね。そういった中ですので、ケースバイケースはあったとしても、やっぱり私は、第一義的には天童市にあるとするのが筋だと思うのですが、大変すみませんが、もう一度お願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今おっしゃるような方向が、やはり公設民営という部分でありますので、公がかかわっている部分があるということは、我々の責任は免れない、こういうふうに思います。その中で、やはり制度をしっかり整理していただく、そして、それぞれが責任をしっかり持って、子供たちの健全な育成に努めていくと、こういうことが今問われているんだろうと思います。 それについても、特に、今、公設という部分での責任のある我々とすれば、先ほど質問に出ました公設での施設のあり方、これについては十分に配慮しながら対応していきたいと、こんなふうなところを今考えているところでございますので、ぜひひとつその辺のことを御理解の上、御協力をいただければありがたいと、こんなふうに思っているところです。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) お考えいただけるということですので、ぜひ、運営される側の思いを推しはかっていただきまして、万一の場合の対応マニュアルとか連絡体制など、ガイドラインに盛り込むなどして、早急に不安を取り除いていくべきであると思っております。 次に、これもちょっとあったのかなと思うんですが、これも難しい話だと思うんですが、指導員の身分保障について、ちょっと私には聞き取れなかったんですが、簡単で結構ですので、お願いします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 特にそういう部分も含めて、やはり国の指導をいただきたいと、こういうことだろうと私自身は思っております。特に、今、公設の民営という部分でありますので、民の力で効率的な運営を図られているものだろうと思います。その中で、職員の待遇が非常に劣悪だということも、少し、皆さんとの会合の中では、そういう部分もあるということも承知をいたしております。 そういうような中で、できる限りの我々も対応してきたつもりでありますけれども、我々の委託料については、そういう運営の部分についても考慮しながら考えてきたところでありますけれども、やはりそれでもまだまだ不十分だということも認識しながら、今言ったようなことを御理解していただけると大変ありがたいと、こういうふうに思います。 先般もさまざま個別の指導員の先生方と打ち合わせさせていただきました。大変現状をお話しいただきました。それにつきましては十分認識をさせていただいたところでありますので、御承知おきの中で御理解していただくことをお願いしたいと思います。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) 施設の運営には、指導員が継続して働けるような安定した雇用の基盤が必要であり、事業の実施主体者として、子供たち、保護者、そして児童クラブの継続した運営のためにも、早急に施策を講ずることを検討していただければと思います。 次に、施設の格差解消についてでありますけれども、先ほどの答弁で、格差解消への前向きな答弁をいただき、子育て支援への強い意気込みを感じたわけでありますが、今後、施設の維持・修繕、そして耐震化等なども考えれば、年々負担は増すばかりであると思うわけですが、一括整備は、トータル的には負担軽減につながるわけですが、この点についてどう考えるでしょうか。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 それについては、改善の緊急性、あるいは順序、場所、整備手法等々さまざま条件がありますので、それらを近い時間で整備させていただきまして、お示しをさせていただきたいと思います。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) 前向きな答弁をいただきましたけれども、児童福祉法第6条2の2項に、放課後児童健全育成事業は、利用する児童の健全な育成が図れるよう、衛生及び安全が確保された設備を整えるなどにより、適切な遊び及び生活の場を与えて実施されなければならないとあるわけであります。 ギャラリーや公民館の片隅では、これらの条件を満たすことはできません。ましてや、非常口、避難経路の確保ができない。専用のトイレ、水道、調理場がない。子供の体調が悪いときに休息するスペースが確保できない。収納スペースがない。雨天時には当然遊び場となるため、それなりのスペースも必要となります。 先日拝見した寺津児童クラブは、少しでも広さを確保するため、押入れの戸を外して、子供たちのためにスペースを確保し、その押入れの段差の中で子供が遊んでいるのが実情であります。 少なくとも、さきに述べた6つの施設は、子供たちの健全な育成を図ることはとてもできない施設であります。次代を担う子供たちのために、次年度一括整備すべきであることを重ねて申し上げ、次の質問とさせていただきます。 住民要望のインフラ整備の件でありますけれども、その住民要望の内容については、さまざまでありますけれども、以前から住民の方が市に要望しているが、明確な説明もないまま、一向に進まないという声があります。中には10年以上も前からの要望もあります。 同じ市民として平等な恩恵を受ける権利があると思うが、どう考えるかお伺いいたします。 また、通常、どのような対応をされているのかお伺いいたします。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 地域の要望につきましては、それぞれの地域間の中の関係などもございまして、調整をさせながら、していただきながらやってきた経過があるようでございます。 しかし、先ほど遠藤議員から申し上げられましたように、声の大きなところに光を当てるということだけが政治じゃありません。やはり我々のこういうまちづくりの中では、そういう小さな声も大事にしながらやっていきたいと、こういうふうに思います。 もし仮に10年同じようなことを言ってできなかったというようなことについては、何らかの課題が恐らくあったのだろうとは思いますけれども、そういうことのないように、やはり我々も十分注意しながら、地域の声を大事にしながら市政運営をしてまいりたいと思います。 さまざまな案件については、個別の案件については、私、よく承知しておりませんが、そういうことがないように、職員ともども、私自身も十分に認識をして市政運営に当たってまいりたいと思います。 ○水戸保議長 遠藤敬知議員。 ◆3番(遠藤敬知議員) どうもありがとうございます。 要望者の側に立てば、生活に直結する重要な問題であるわけであります。民家が少ないことや幹線道路から離れていることが、整備できないという明確な理由にはならないわけで、少なくとも、要望者に対しきちんと説明する必要があります。納税の義務を果たしている同じ市民であり、市の担当者が足を運び、何が問題なのかをよく検討して、丁寧に説明すべきであります。 政治は、全体を見る鳥の目と、細かいところを見る虫の目が必要であり、費用対効果も大切でありますが虫の目を持って、光の当たらないところに光を当てる、そのような山本市政であることを強く望みまして、私の質問を終わります。 ○水戸保議長 以上で遠藤敬知議員の質問を終了いたします。 △矢萩武昭議員質問 ○水戸保議長 次に、8番矢萩武昭議員。  〔8番 矢萩武昭議員 質問席〕 ◆8番(矢萩武昭議員) それでは、通告に従いまして一般質問に入ります。 大きなテーマとして、新たな行財政改革への取り組みについてということでございます。 行政のみならず、あらゆる組織体、団体におきましては、時代の進展に伴って、形骸化、あるいは組織の陳腐化、こういったものが避けられないということでございます。 特に行政組織におきましては、そのありようについては、いわゆる民間企業と異なりまして、市民が行政サービスの選択をすることが極めて困難という実態がございます。そういった立場から、みずから襟を正して、みずからを戒める。あるいは、日々、日常的に改善、改革に組織として取り組む姿勢、取り組む体制が必要ではないかと、こんな具合いに常日ごろ考えているところでございます。 このたび、新たな行財政改革ということで、庁内トップの部長級ということで、推進監という職を配置し、これまでになかったような強力な体制かなということを感じるところでございます。ただ、推進監をサポートする組織がいささかどうなのかという懸念を持っているものでございます。 この前、事務局の前を通りかかりましたら、推進監ひとりが事務局にぽつんと……、机に向って事務に精励をされておりました。そのほかには事務机が4つぐらい配置されておって、これが、例の改革推進員ですか、幅広く市民から選考、お願いして配置をした、そういった3名の方が座るポジションかなということを見てきたところでございますが、やはり部長級の職員がぽつんと事務室にひとりでは、これは日常的に電話その他、ファクスはあるとはいっても、そして、3階の総務、財政、企画、総合政策、ここの部門の職員がすべて片腕となるというような位置づけということは聞いておりますが、日常的に電話の応対からお茶出しから、すべて何でもやって、トップの部長級でございますということでは、情報も入らないし、仕事の推進についても極めて問題ではないかということを感じてまいった次第であります。 まだスタート直後だからということかもしれませんが、既に6月に入っております。サポートする職員体制、外部の人もいるわけですけれども、内部の中から、常に座右に、優秀な職員を配置して、ぜひ強化した体制をとらないと、しり切れトンボになりはしないかと。これは私どもも、職員として在職した経験から申し上げる次第であります。 私も三十数年前に、時の鈴木市長のもとで、行財政改革をやれというようなことで、財政に明るい職員、それから教育委員会に明るい職員、そして私は総務課ですから、総務課に明るい職員が、今の総務部長室、そこに配置をさせられ、1年間、冬ごもりのような形で仕事をさせられた経験がございます。 各課のヒアリングやら会議やらを積み重ねて、業務を取りまとめた経験がありますが、やはり職員全体が、全職員が、この行財政改革のもとに一丸となって取り組むという姿勢には、残念ながら、私どもの力不足もあって、至らなかった。結果的に何とか帳じりを合わせたという、非常に残念な経験を持っております。 そういうことを踏まえれば、まずは組織体制をさらに充実したものにして、スピーディーに事が進行して、所期の目的が達成するような体制をぜひとっていただきたいというのが、私の要望、意見でございます。 それから、天童市行財政改革に係る基本方針という経過も一部いただきました。これは議会の総務教育常任委員会でも配られたようでございますが、全議員には配られていなかったのかなという記憶がありますし、それから、果たして全職員にこの趣旨、体制も徹底になっているのかどうか、この辺についても、ぜひ、改めて、この事業の成功のために、まず方針をしっかり末端にまで、あるいは関係する部局、あるいは関係する外部の機関まで、市長の意図するところを周知徹底して、全職員参加という体制を一日も早くつくり上げていただきたい。こんなことをまずもって申し上げたいと思います。 それで、さらに、その改革の成否を左右するのが、今申し上げたように、1つは体制であると。そして、各部課、各職員から提案されたテーマについて、これをどこでどうやって審査して評価するかということになりますが、この段階におきましては、やっぱり内部のものを内部だけで評価しては、これは今までしていなかったからだめだとか、予算がかかるからだめだったとか、そういうのでどうしても終わりがちでございます。 今回、民間の方が、専門の方が入るというのは大変心強いわけでございますが、こういった専門員のほかに、やはりこれまでの行財政改革懇談会とかいろんな集まりを持った経験が、経過がございますが、そういった場も、設けていただいて、本当に市民が今望んでいる課題はどうなのか、今本当に望んでいるサービスはどうなのかと、あるいは、こういったものはもう時代遅れではないかと、あるいは、こういったサービスはもう市民にとっては不要不急ではないかというようなものも、市民からもどんどん、職員からだけでなくて提案、提起してもらって、でき得るならば、職員総参加、そして市民も巻き込むような組織運動にすれば、改革に当たっての大義も名分も十二分に成り立つのではないかと、こんなことを私どもの経験から申し上げてみたいと思います。 しかも、あらゆるものに聖域を設けないというようなことも、当然のことながら、改革、改善には、避けて通れない一つの大きな課題ということになります。 差し当たり、第1回目の質問は以上のとおりでありまして、市長の答弁を求めたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 矢萩武昭議員の御質問にお答え申し上げます。 新たな行財政改革の取り組みについての改革のねらいと取り組みの姿勢について申し上げます。 今年度に取り組む新たな行財政改革につきましては、健全財政の堅持を前提としながら、本市を取り巻く主要な行政課題の解決と職員の意識改革を2つの柱とし、より一層の市民サービスの向上を目的とするものであります。 人口減少社会の到来、市民ニーズの複雑化など、本市を取り巻く状況は急激に変化しております。こうした変化に的確に対応し、限られた財源の中で最大限の市民サービスを提供するのが、私の市長としての責務であると認識しております。 その実現のためには、これまでのような削減だけの行財政改革から一歩踏み出し、成果とコスト意識を基本とした経営感覚のもと、市民本位の行政サービスをより一層向上させる、新たな行財政改革に取り組むものであります。 行財政改革推進のためには、市役所内の意思統一を図ることが重要であります。強いリーダーシップのもと、首尾一貫した組織体制を堅持し、危機感と改革の意識を職員と共有し、市役所・市職員一丸となって改革を推進してまいります。 この改革を推進するに当たり、行政課題の解決に向けた取り組みをより確実なものとし、実効性を確保していくため、専任の部長級の職員として、新たに行財政改革推進監を配置したところであります。 また、職員体制につきましては、行財政改革推進本部事務局長以下は兼務体制となっておりますが、個別の行政課題については、課題を所管する部課等を主体に検討を進め、本部事務局はその進行管理を担っていくという形で役割を分担し、緊密な連携を図りながら改革を推進していくものであります。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) ありがとうございました。 これまでの行財政改革を振り返ってみますと、先ほど申し上げたような例のほか、さまざまな行財政改革大綱を、どちらかというと国・県の指導のもとにつくって、そして仕上げて公表したという経過が何回となく見られるわけであります。先ほど私が申し上げたような反省点のほかに、やはりどういったところが課題なのか、市長は改革を旗印に、そして大きな公約を掲げて、間もなく1期目を終わろうとしているわけですが、その中で、市長として、改革の壁と申しますか、課題と申しますか、そういうものをどのように感じられて、そしてどのように対処されたのかというようなこともぜひお聞きをしてみたい。これは興味本位ではございませんが、そんな気持ちに駆られているところでございます。 これまで山本市政3年有余の中で、市の職員数につきましても、普通会計の中で、3年前より十数名の減、あるいは給与費に至っては2億円以上の減、市債残高については10億円余りの減というような形で、改善された部分が多々ございます。さらに、舞鶴山の親水空間、あるいは西部工業団地の開発整備、そして天童芳賀タウン、こういったような大事業にも積極的に取り組まれ、一定の成果をおさめられたところであり、その中でも、なかなか手つかずと申しますか、なかなか困難な部分が、先ほどから申し上げている「行財政改革」なかんずく、声高にこれも叫び続けてきた「市役所改革」ではないかと思います。 この機会に、市長として、市役所改革の課題、あるいは困難性、こういうところが課題だと、こういうところが難しいんだと、そういったものについてもぜひこの機会にお示しをいただいて、職員の啓発と申しますか、啓発というよりも、蒙を啓く、啓蒙と言ったほうが適切かもしれません。内向きの職員をどうやって外向きの職員にするかと、どういった形で、改革の志を持った職員を育てるべきか、その辺の思い、存念があればお示しをいただきたいと思います。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 大変難しい質問でありますけれども、はっきり申し上げまして、困難だという、あるいは壁だという認識は持っておりません。といいますのは、やはり私自身がもっともっと職員の中に入っていく努力をしなきゃならないという反省があるところでありますけれども、私は、職員の皆さんがそれぞれの立場の中で、それぞれの仕事をしっかりやっているという認識のもとで、何が足らないのかということが問題であるというようなことを考えております。 やはり、ややもしますと、前例重視というんでしょうか、あるいは先送り主義というんでしょうか、そういうものがやはり行政としてもしかしたら蔓延していたのかもしれませんけれども、私は、少なくともここ何カ月かの間には、そういうものが一定の部分でかなり改善されたという認識をしております。 例えば、例を挙げますと、今回の一般質問の回答書が各課から出てくるわけでありますけれども、ところどころにおいては、私を飛び越えたような前向きな回答を出して、これはいつ決まったのかと確認をしなきゃならないようなこともあったことも事実であります。 そういう意味では、私は、いい意味で、少しずつでありますけれども、皆さんの目にそういうものが映るかどうかわかりませんが、少しずつ変化をしてきていると、こんな思いで、今、実は大変胸をときめかせている、こういう状況にあります。 そんな中で、これから、先ほど申し上げましたように、市民の皆さんにより一層の行政サービスの質を、クオリティーを上げていくと、こういうことを考えたときに、やはりそれに対応できる柔軟な姿勢を持つ職員を育成していくということは大事でありまして、ぜひそういうことも含めてございますので、確かに私は、この行政に入りまして、何も知らない中で、全くの未経験の中で入ってきたわけでありますから、当初の戸惑いは大変な状況だったことは間違いありません。 その中で、私自身の努力が、大したことはありませんけれども、それぞれ、特に議員の皆さん、あるいは市の職員の皆さんから支えられながら今日まで来たわけでありますので、ここまで来たからには、ぜひひとつ、従来のものをもう一段と改革を進めて、本当の意味で、議員の皆さんからも、あるいは市民の皆さんからも、役所は変わったねと、こういうように言われるようなものをつくり上げたい。そのスタートだろうと。 ちょっと遅きに失したと言われる御意見もあったようでございますけれども、私は、そうは決して思っておりません。これから十分にそういう部分についても対応できると、こういうふうに思いますので、ぜひこれからも御指導いただければと思っております。よろしくお願い申し上げます。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) このたびの新たな改革に向けた市長としての心構えの一端をお聞きして、大変心強く思っているところでございます。 前段にいろいろなことを申し上げましたけれども、最もコストがかかるのは、何といっても人件費でございます。現在、職員の定数は556名で、教育委員会が別で556でしょうかな、ちょっと数字が、トータルで556かな、のようですが、今後、管理する中で一番のポイントは、技能労務職の職員でございます。あるいは出先機関の職員であります。 そういう意味からは、さらなる定数管理を進める場合には、これをタブー視しては、合理化、あるいは効率化、定数の削減にはなかなか及ばないというのが実態であろうかと思います。 かつて社会福祉協議会に委託をしておった児童館を、時の福祉事務所長が組合の圧力に屈して市営化したというような歴史的な経過もございました。今考えてみれば、まさに時代に逆行する所業だったかなという思いがいたします。 保育園、児童館、こういったものについても、必ずしも公務員が直接従事して管理運営に当たる必要は、その根拠も、必ずしも明確ではありません。さらに、給食センターについても、先進例では民営化が着実に進んでおります。 そうしたことを受けて、今回のせっかくの新たな行財政改革に対する取り組みですから、学校の技能職も含めて、いわゆる単純労務職員については大分定数も減っておりますけれども、こういった方は、生首を切るわけにはまいりませんが、定年になれば、当然、民間に置きかえられる。置きかえることが、時代が求める一つの方向性ではないかなということが、当然ながら推察できるところです。 いわゆる単純労務職員の削減、あるいは保育園、児童館、給食センターの民営化、こういったことも今回ぜひ「タブー」としないで、改革の俎上、まないたに乗せて議論する覚悟はおありでしょうか、市長の見解をお伺いしたい。 ○水戸保議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今回の行財政改革の一つの中に、経営の視点からの見直しということを掲げております。さまざまな課題を整理しながら対応していきたい。決してこれを避けるとかそういうようなことでなくて、やはり課題を整理しながら、将来の組織のあり方も含めて、なおかつ、健全財政堅持、あるいはコストのかからない行政組織、こういうものを標榜しながら考えていく必要があると、こういう認識を持っているところでございます。 御指摘のように、決してそういうものを避けて通れるような時代ではないということも承知しておりますので、しかし、そこには働く方がいらっしゃいますので、そういう方たちの思いも含めながら対応していく必要が十分あると思っております。 どうぞひとつその辺のところも御理解の上、今後ともぜひひとつ御指導いただければと思っております。 ○水戸保議長 矢萩武昭議員。 ◆8番(矢萩武昭議員) 山本市長からは、聖域を設けることは一切しないというような力強い答弁をいただきました。 市民の立場に立って、ぜひ、良質で、しかもコスト意識をしっかり持った公務員が、はつらつと働けるような、そういったような、職員軍団が、市役所、あるいは市の関連施設等々で、それぞれの能力を存分に発揮して、市民のために奉仕できるような、そういう環境がまいるようなことを念願いたしながら、質問といたします。 終わります。ありがとうございました。 ○水戸保議長 以上で矢萩武昭議員の質問を終了いたします。 △散会
    ○水戸保議長 これで本日の議事日程は全部終了しました。 したがいまして、本日はこれで散会いたします。   午後3時50分 散会...